幹部としての新体制への入閣へ立候補?
ファーガソン時代のチームを最後尾で支え続けたシュマイケル。そんな黄金期を知るGKが加わることはユナイテッドにとって何よりも心強いはずだ。 (C) Getty Images
現地時間12月22日に行なわれたプレミアリーグ第18節のカーディフ戦、マンチェスター・ユナイテッドは5-1と大勝。試合の3日前に就任したばかりのオレ・グンナー・スールシャールの初陣を華々しく飾った。
今まさに、ユナイテッドは改革の時を迎えている。
首位リバプールに勝点19差をつけられたプレミアリーグで6位に沈んだ名門は、今月18日に"スペシャル・ワン"と称された指揮官ジョゼ・モウリーニョとの契約解除を決断。その翌日にクラブOBであるスールシャールを、来シーズンを見越して"暫定監督"として招聘した。
そんななかで迎えたカーディフ戦は5点を奪った。ユナイテッドがプレミアリーグで5ゴールをマークしたのは、アレックス・ファーガソン元監督のラストゲームとなった2012-13シーズンの最終節、WBA戦(5-5)以来、実に5年ぶりのことで、スールシャール新体制への期待値は上がっている。
クラブの将来を見据えた動きは、指揮官の交代だけにとどまらない。上層部にも黄金期を知る人物を置こうという声は日増しに強まっている。というのも、現在のユナイテッドの幹部にはサッカーに知見のある人間がおらず、選手キャリアを持たないビジネスマンであるエド・ウッドワードCEOが現場の人事や補強を取り仕切っている状況なのだ。
現場をよりサポートするために適正な人材を置くべきだという声にかつての名守護神が名乗りを上げた。ピーター・シュマイケルだ。
今まさに、ユナイテッドは改革の時を迎えている。
首位リバプールに勝点19差をつけられたプレミアリーグで6位に沈んだ名門は、今月18日に"スペシャル・ワン"と称された指揮官ジョゼ・モウリーニョとの契約解除を決断。その翌日にクラブOBであるスールシャールを、来シーズンを見越して"暫定監督"として招聘した。
そんななかで迎えたカーディフ戦は5点を奪った。ユナイテッドがプレミアリーグで5ゴールをマークしたのは、アレックス・ファーガソン元監督のラストゲームとなった2012-13シーズンの最終節、WBA戦(5-5)以来、実に5年ぶりのことで、スールシャール新体制への期待値は上がっている。
クラブの将来を見据えた動きは、指揮官の交代だけにとどまらない。上層部にも黄金期を知る人物を置こうという声は日増しに強まっている。というのも、現在のユナイテッドの幹部にはサッカーに知見のある人間がおらず、選手キャリアを持たないビジネスマンであるエド・ウッドワードCEOが現場の人事や補強を取り仕切っている状況なのだ。
現場をよりサポートするために適正な人材を置くべきだという声にかつての名守護神が名乗りを上げた。ピーター・シュマイケルだ。
ファーガソンに誘われて1991年にユナイテッドに入団したシュマイケルは、約8シーズンに渡ってプレー。1998-99シーズンにはプレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズ・リーグの"トレブル(三冠)"という偉業達成にも貢献した押しも押されもしない赤い悪魔のレジェンドである。
現在、英国内でサッカー解説者を務めている同氏は、英公共放送「BBC」の取材に対し、「今、本当に大事なことは、マンチェスター・ユナイテッドの文化を取り戻すことであり、アイデンティティーを取り戻すことだ」と訴えうえで、自らが上層部に加わることへの意欲を示した。
「ユナイテッドでプレーしたことがあり、サー・アレックスのメンタリティーをクラブ全体に取り戻すことができるような人間が入るのが一番だ。私は、その資質が自分にあるかどうかと考えている。その答が見つかったとしたら、自分の名前を提示したいと思う」
当然、かつて愛されたレジェンドとはいえ、苦心するクラブの現状を打破しなければ、批判に苛まれることは免れない。だが、シュマイケルはそうしたことに「恐れはない」と意気込みも口にする。
「自分自身を知ることは難しいものだ。誰もが精査される。しかし、私はそれを恐れてはいない。クリスマスから新年にかけてよく考えて決断するつもりだ」
これまで監督と上層部を結び、チーム強化に携わる"名参謀"が欠けていたユナイテッド。仮にシュマイケルがそうした役職についた場合、不振に喘ぐチームは好転するのだろうか? まずはその決断に注目したい。