「もはや芸術」「今まで見たことがない」37歳の元スペイン代表FWが魅せた“無助走PK”に世界が驚嘆!

2018年12月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

メディアもファンも驚いたPK

誰にも予想のつかなかった技ありPKを決めたのは、ビルバオの大ベテランFWアドゥリスだ。 (C) Getty Images

 スペインの名手が魅せた"技ありキック"が話題となっている。

 現地時間12月22日に行なわれたラ・リーガ第17節、アスレティック・ビルバオとバジャドリーの一戦は1-1のドローに終わった。そんな試合後、大きな話題をさらったのは、ホームチームのゴールシーンだ。

 44分、ビルバオは相手のハンドでPKを獲得。この絶好機にキッカーを任された37歳のベテランストライカー、アリツ・アドゥリスは、なんとノーステップでシュート。これが相手GKの意表を突き、ゴール右下隅へ吸い込まれた。

 結局、勝利には結びつかなかったものの、大ベテランが魅せた"技あり"のシュートは世界から賛辞を集めている。
 米スポーツ専門メディア「ESPN」は、「前例のないペナルティーで、もはや芸術の域に達したと言っていい」と絶賛。さらにイタリア・メディア『Sky』は、「彼のキックにビルバオ・ファンが夢中になった。アドゥリスはわずかな後退もすることなく、静止した状態から蹴り出すリスクを冒したが、それを見事に成功させた」と綴って褒めちぎった。

 また、母国メディアもアドゥリスのキックを驚きを持って紹介している。なかでも、スペイン紙『Marca』のレポートは興味深い。

「アドゥリスはペナルティーキック専門の学校を設立しても良いだろう。彼がバジャドリー戦で披露した走力を全く必要としないキックは、それくらいに素晴らしかった。ビルバオ史上最高の点取り屋のひとりである彼は、2週間前のジローナ戦でもパネンカでペナルティーを決めており、ユニークなキックの専門家だといって良いだろう」

 当然、ファンもアドゥリスのキックに沸き上がり、SNSでは、「最も時間を必要としないキック」や「今までに見たことがない」「バロンドールは今からでも彼にするべきだ」など、称賛のコメントが相次いだ。

 世界を驚かせたアドゥリスの"無助走ペナルティーキック"。そのシュート精度やタイミングなどは、全て16年に及ぶプロキャリアで培われた技術の賜物と言えるだろう。

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