【移籍市場超速報】デル・ピエロはハンガリーへ? ホンベド・ブダペストと交渉

2014年08月25日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

最終的には、ハンガリーか、あるいはインドか。

8月10日にはAリーグ・オールスターの一員として古巣ユベントスとの親善試合に出場したデル・ピエロ。ハンガリーか、インドか、39歳のベテランの新天地はどこに――。 (C) Getty Images

【デル・ピエロ】ハンガリーのホンベド・ブダペストと交渉
 
 シドニーFC(オーストラリア)との契約を満了して現在フリーのアレッサンドロ・デル・ピエロは、次の所属先を探して複数のクラブと交渉中だ。その中にはインド・スーパーリーグのデリー・ダイナモスFC、さらにはかつて名手フェレンツ・プスカシュが所属したハンガリーのホンベド・ブダペストも含まれている。
 
 ホンベドは現在、監督がピエトロ・ヴィエルコウッド(元イタリア代表DF)、スポーツディレクターがファビオ・コルデッラとイタリア人が要職に就いており、8月25日には代理人である兄ステーファノ・デル・ピエロに正式な条件提示を行なう予定。最終的には、インドかハンガリーへの移籍が実現することになりそうだ。
 
【サンダーランド】カルー、ボリーニに照準
 
 サンダーランドは前線の補強に焦点を合わせている。ターゲットは突破力のあるウイング。候補としてはコートジボワール代表のサロモン・カルー(リール)に加えて、昨シーズンはリバプールからレンタルで所属したファビオ・ボリーニの名前が挙がっている。
 
 ボリーニは、リバプールでレギュラーを争いたいとの本人の意向があったが、マリオ・バロテッリの加入などもあって、リバプールでコンスタントな出場機会を望むのは難しく、改めて移籍の可能性が浮上している状況だ。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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