「人間として成長させてくれた人…」「もう過去だ」ポグバがついにモウリーニョへの想いを吐露

2018年12月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

再三に渡って不仲報道をされてきた前監督への想い

チームにとっては仕切り直しの一戦で、周囲の雑音を振り払うような活躍を見せたのはポグバだった。 (C) Getty Images

"渦中の男"による注目の発言だ。

 現地時間12月22日に行なわれたプレミアリーグ第18節で、マンチェスター・ユナイテッドはカーディフと対戦。暫定監督として指揮するオレ・グンナー・スールシャール監督の初陣で5-1と見事な大勝を収めた。

 この試合ではユナイテッドの結果もさることながらポール・ポグバのプレーにも注目が集まっていた。というのも、今月18日に電撃解任されたジョゼ・モウリーニョ前監督との対立が再三に渡って報じられていたからだ。

 モウリーニョの解任直後には、自身のツイッターで「見出しを付けろ」という言葉とともに不敵な笑みを浮かべた自らの画像を発信。結局、これはアディダス社のPR用で、あらかじめセットされていたものであることが分かったものの、「ポグバがポルトガル人指揮官に対しての感情を爆発させた」と広まるのに時間はかからなかった。

 そんな一挙手一投足に注目が集まるなか先発出場を飾ったポグバは、アグレッシブかつ攻撃的に仕掛ける新体制下のチームで水を得た魚のように躍動して2アシストを記録した。

 試合後、25歳のフランス代表MFは英公共放送「BBC」のインタビューで、モウリーニョへの想いを口にした。

「僕らはジョゼと一緒にトロフィーを獲得してきた。だから彼には感謝したい。彼は僕のことを1人の人間として成長させてくれた。ただ、それだけだ。もう過去のことさ。とにかく僕は感謝したい。それは全てのプレーヤーが思っていることだ」

 これが本心なのかどうなのかは定かではない。だが、「もう過去のこと」とモウリーニョ時代を振り返らず、スールシャール体制に希望を見出そうとするポグバの言葉は、サポーターを含めたユナイテッドに携わる人間全員の"本音"なのかもしれない。
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