鹿島・大岩監督、世界レベルを痛感「自分たちの修正を上回るスピード、技術を体感した」

2018年12月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「タフさ、試合中の駆け引き、そういうところも活かさなければ」

「自分たちの技術、メンタル、決め切るということが不足していた」と試合後に語った大岩監督。手応えと課題の残る今大会だった。(C) Getty Images

[クラブW杯3位決定戦]鹿島0-4リーベル・プレート/12月22日/ザイード・スポーツシティ・スタジアム
 
 鹿島の大岩剛監督は、敗戦を冷静な目で振り返った。
 
「何本バーに当たったか忘れたが、非常にいいチャンスをたくさん作ることができた。これはマドリード戦もそうだったが、自分たちの技術、メンタル、しっかりと決めきることがこういうレベルの高い世界一を争うトーナメントでは、まだまだ不足していた。われわれが取り組むべき課題だ」
 
 鹿島はセルジーニョや安部裕葵のチャンスメイクから多くの決定機を掴み、土居聖真、安西幸輝、永木亮太らのシュートはクロスバーを直撃。再三ゴールに迫りながら、得点にはあと一歩及ばなかった。
 
 一方の南米王者は、鹿島GKの代わり端を突いて、セットプレーから抜け目なく先制。後半は前掛かりになる鹿島のディフェンスライン裏を効果的に突いてきた。指揮官は、「(相手は)システム的なギャップを作って進入してくるところを、スピードが速い中でできる、ボールコントロールの技術があった中でできる」と、そのレベルの高さに脱帽する。
 
 さらに、「Jリーグ、アジアでやっているのとはひと味違ったレベルの高いゲームをすることができた。(鹿島も)修正しながらやるが、それを上回るスピード、技術を体感した」と、日常の戦いの舞台となるJリーグやACLを引き合いに、世界との差を実感したようだ。
 
「この大会のことを言うと、世界のレベルの高さを感じることができた。自分たちができることも見えた。来年は今年と同じようなタイトな日程。その中でもっともっとタフになる。常に目の前の試合で100%の力を出し、勝ち続けられる技術、戦術も当然だが、タフさ、試合中の駆け引き、そういうところまでも今回経験したことを生かさなければいけない」
 
 今回のクラブワールドカップをこう総括した大岩監督。今大会で得た学びは、来季のJリーグ、ACLでどのように活かされるのか。アジア王者のさらなる進化が注目される。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事