R・マドリー戦と異なったのは”戦う姿勢”だ
攻撃的な姿勢を見せたと評された土居、安西、安部ら若手選手たちが今後奮起できるだろうか。 (C) Getty Images (C) REUTERS/AFLO
アラブ首長国連邦(UAE)で開催されたクラブワールドカップ(CWC)の3位決定戦で、アジア・チャンピオンズリーグを制覇した鹿島アントラーズは、南米大陸王者に4点を奪われて完敗。準決勝のレアル・マドリー戦に続き、勝利を収めることはできなかった。
だが、R・マドリー戦とは異なるのが、鹿島が少なからず攻める姿勢を見せた点だろう。鹿島の若き選手たちに視線を留めた海外メディアの評価を紹介する。
ひとつめは、スペインのテレビ局「La Sexta」だ。この試合を「リーベル・プレートにとっては2018年をいい印象で終えることのできる、歴史的な終わり方だったろう」と報じつつ、安部裕葵の攻撃面での貢献を高く評価している。
「コパ・リベルタドーレスの決勝で生涯のライバルであるボカ・ジュニオルスを破り、3位決定戦では3度ポストに弾かれた決定的なシュートを逃した鹿島を破った。リーベルはスタメンを7人入れ替え、最初から勝利を求めた。
一方、"決闘"に決着がつくまで鹿島の攻撃陣をけん引したのは、非常に優れたタレントの持ち主、センセーショナルな19歳の安部裕葵だ。鹿島の左サイドからの攻撃は彼によってもたらされ、リーベルの網は崩されていた。前半の安西の枠を越えたシュートも安部がきっかけだった。だが、リーベルGKヘルマン・ルクスが要所で踏ん張りを見せ、得点は許さなかった」
だが、R・マドリー戦とは異なるのが、鹿島が少なからず攻める姿勢を見せた点だろう。鹿島の若き選手たちに視線を留めた海外メディアの評価を紹介する。
ひとつめは、スペインのテレビ局「La Sexta」だ。この試合を「リーベル・プレートにとっては2018年をいい印象で終えることのできる、歴史的な終わり方だったろう」と報じつつ、安部裕葵の攻撃面での貢献を高く評価している。
「コパ・リベルタドーレスの決勝で生涯のライバルであるボカ・ジュニオルスを破り、3位決定戦では3度ポストに弾かれた決定的なシュートを逃した鹿島を破った。リーベルはスタメンを7人入れ替え、最初から勝利を求めた。
一方、"決闘"に決着がつくまで鹿島の攻撃陣をけん引したのは、非常に優れたタレントの持ち主、センセーショナルな19歳の安部裕葵だ。鹿島の左サイドからの攻撃は彼によってもたらされ、リーベルの網は崩されていた。前半の安西の枠を越えたシュートも安部がきっかけだった。だが、リーベルGKヘルマン・ルクスが要所で踏ん張りを見せ、得点は許さなかった」
また、UAEの地元紙『The National』は「リーベルのGKヘルマン・ルクスが素晴らしい働きをした。鹿島は不運と言える一面もあったが…」とポスト直撃のシュートを放った土居聖真、安西幸輝についてこう評している。
「鹿島は、前半に安西幸輝のクロスバーを直撃したシュートが入っていれば同点にすることができたはずだったが、優勢を勝ち取ったのはリーベルだった。鹿島は後半から得点する意欲をより強く示し始めたが、リーベルが主導権を握り続けたため、彼らの攻撃はつぎはぎになるのがやっとだった。
それでも安部や土居聖真がゴールに迫り、ボックス内で鋭いシュートを放つシーンもあった。安西は左の安部と積極的に崩しにかかるシーンも見られた。ルクスの優れた守備が得点を許すことはなかったが、相手の背すじをひやりとさせたことだろう」
鹿島がACL王者として挑んだCWCは1勝2敗という結果となった。試合後のインタビューで、内田篤人は「もっとレベルアップしないと」と実力差を痛感し、39歳の小笠原満男は「自分たちの良さを出すことができなかった」と悔やんだ。ただ、敗北のなかでもキラリと光るものを示す若い選手がいたことを、海外メディアも見逃してはいなかったようだ。