宮市亮、トドメのゴールに絡んでザンクトパウリの3連勝に貢献! フル出場で復活の1年を締め括る

2018年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半ATでトドメのゴールを引き出すクロス

6節インゴルシュタット戦で感動的な復活を果たしてから、しっかり結果を残し続け、年内最終戦でフル出場。レギュラーにも定着した宮市の2019年が非常に楽しみだ。 (C) Getty Images

 12月22日、ブンデスリーガ2部の第18節が行なわれ、ザンクトパウリは4-1でマクデブルクを下した。

 4位のザンクトパウリが17位マクデブルクをホームに迎えた年内最後のリーグ戦、前節グロイター・フュルト戦で今シーズン通算2点目を挙げた宮市亮は、4試合連続でスタメンに名を連ね、2列目右サイドで試合開始を迎えた。

 前半は守勢に回ることの多いザンクトパウリは、この試合も立ち上がりは下位チームにボールを握られ、先にファーストシュートを撃たれて、決定機を与える。一時は8割以上のボールポゼッションを相手に許した。

 しかしこれをしのぐと、16分、右サイドで得たFKで、ノールがゴール前に入れたボールをネーリヒが頭で合わせて先制点を奪う。

 ホームチームは効率良くリードしたものの、その後は何度も左サイドを攻略され、22分、これで与えたCKから、ミュラーのヘディングシュートでゴールを破られる。しかし、シュートの際にマーカーのサンダーに対するファウルがあったとして、これは無効となった。

 救われたザンクトパウリ。が、35分、左からのクロスをベックに頭でファーサイドに流されると、走り込んだニーマイヤーにダイレクトボレーを叩き込まれて、今度こそ同点を許してしまった。

 前半の宮市は時折、カウンターの起点になり、途中から左サイドに移ってクロスや惜しい縦パスを送ったりしたものの、決定的な場面を創出するには至らず、ドリブルでの仕掛けはほとんど相手DFに封じられた。

 後半、ザンクトパウリは積極性を増して攻勢に打って出るも、57分にローケンパーに危ないシュートを浴びる。

 しかし直後、左サイドのクロスが流れたところを宮市がゴールライン際で折り返し、フリーのネーリヒがダイレクトで叩いてGKブルンストにブロックされるも、その流れからネーリヒがペナルティーエリア内でドリブル突破を仕掛けて倒される。

 PKを得たホームチームは、ノールがブルンストの逆手を突いて決め、再びリードを奪った。

 さらに63分、ザンクトパウリは自陣でボールを奪うとカウンターを仕掛け、ネーリヒからスルーパスを受けた交代出場のディアマンタコスがエリアに侵入してブルンストを破り、リードを広げる。

 主導権を握るホームチームはマクデブルクの攻撃を受けながらも決定的な場面を作らせず、逆にカウンターでチャンスを作りながら残り時間を過ごしていく。85分、宮市が右サイドで味方とのコンビネーションからスペースに抜け出して好クロスを入れると、アラギがダイレクトで合わせるが、シュートは大きくクロスバーを越えていった。

 ほぼ勝利を確定させてアディショナルタイムに入ったザンクトパウリは、93分にカウンターでデーリからパスを受けた宮市が右サイドをドリブルで進んでクロス。これをファーサイドのアラギが折り返すと、ディアマンタコスが詰めて自身2点目を挙げ、マクデブルクにトドメを刺した。

 直後に試合は終了。ザンクトパウリは、3連勝を飾った。宮市は初めてのフル出場を果たし、こちらも復活の1年を良いかたちで締め括った。
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