「他に話すことはたくさんある」 トッテナムの広報、注目される指揮官の去就に関する質問を遮断!

2018年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

険悪なムードのなか、当のポチェティーノ監督は…

 マンチェスター・ユナイテッドがジョゼ・モウリーニョ監督を解任して以降、トッテナムのマウリシオ・ポチェティーノ監督は、来シーズンからの「赤い悪魔」入りが噂されている。このような状況で、指揮官を失いたくないトッテナムがナーバスになるのも不思議ではない。
 
 モウリーニョ退任が公式発表された12月18日、ポチェティーノ監督は会見でユナイテッドについて聞かれ、「トッテナムでの戦いに集中する」と強調した。だが、その後もユナイテッドの監督人事報道には、ポチェティーノの名前が付きまとっている。
 
 20日の会見でも、再びポチェティーノ監督にはユナイテッドに関する質問が寄せられた。と、ここでそれを遮ったのが、クラブの広報だった。
 
 英公共放送「BBC」によると、広報は「48時間前も我々は同じ話をし、監督は答えた。再びこの件に、会見を支配させる用意はない」と、ユナイテッドに関する質問にポチェティーノ監督が答えることを許さなかった。
 
 これに対し、記者は「敬意は払うが、誰もがこれを話題にしている」と反論。だが、広報は「敬意は払うが、私は先に進めると言った。我々があなた方をここに招いたのは、試合のプレビューのためだ。だがあなたは、監督に別の仕事のことを聞いている」と退けている。
 
 その後も質問を続けようとする記者を、広報は「ノー、ノー、ノー」と受け入れず。隣に座るポチェティーノ監督は、笑顔で「君が会見のスターになるね」と、広報に冗談を飛ばす。
 
 記者は「私が言っていることは、数か月続くことだ」と不満げに話すと、広報は「OK、いいだろう。人々に憶測させればいい。我々は会見を、それに支配させない。他に話すことはたくさんある」と、強硬な姿勢を崩さなかった。
 
 短期間のうちに繰り返し、去就に関する質問が続いただけに、トッテナムの苛立ちも理解できるところ。だが記者が言ったように、今後も騒動は続くだろう。これから、メディアはどのように質問し、クラブはそれにどう対応するのだろうか。
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