札幌の都倉賢がC大阪に完全移籍!サポーターへ異例の長文メッセージも「さよならではなく、行ってきます」 

2018年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季、都倉はJ1で12得点。C大阪では杉本健勇の後釜として期待される

札幌では5年間プレー。サポーターからも愛され、クラブの顔として抜群の存在感を放っていた。(C)SOCCER DIGEST

 12月20日、C大阪は札幌から都倉賢を完全移籍で獲得したと発表した。
 
 32歳の都倉は、187センチの体躯を利したプレーとパワフルな左足が魅力のストライカーだ。都倉は2005年に川崎U-18からトップチームに昇格するも芽が出ず、2008年に草津(現群馬)へ期限付き移籍。1年目は結果を残せなかったが、完全移籍となった翌シーズンにJ2で23得点を挙げてその名を轟かせた。その活躍が認められ、2010年に神戸へ移籍。しかし、J1の壁は厚く、この4シーズンは不本意な成績に終わった。
 
 そんな都倉の転機になったのは札幌への移籍だ。2014年に北の大地に向かうと、J2で3年連続ふた桁ゴールを達成。2017年には、自身5年ぶりとなるJ1の舞台で9得点をマークした。

 そして、迎えた今季。開幕から3-4-2-1の1トップや2シャドーの一角でプレー。13節のG大阪戦では豪快なバイシクル弾を決めるなど、アクロバティックなゴールを含めて強烈な存在感を示した。終わってみれば、リーグ戦30試合の出場で12得点。チームも史上最高の4位でシーズンを終え、充実の1年を過ごした。
 
 キャリアハイの成績で輝きを放った都倉。さらなる飛躍が期待されていたなかで、今回C大阪からオファーを受けて新たなチャレンジに挑む決意を固めた。

 今回の移籍に関し、都倉はC大阪を通じてコメントを発表。

「セレッソ大阪の皆さん、こんにちは。2019シーズンから、加入させてもらうことになった都倉賢です。サッカー界に偉大な選手を輩出し続ける、歴史あるチームの一員になれることがとても嬉しいです。機会を与えてくださったセレッソ大阪の関係者の皆様、本当にありがとうございます。今、自分自身が持っている全てを出し尽くして、セレッソ大阪と共に成長していきたいと思います。ひとつでも多くのタイトルを獲得し、セレッソサポーターの皆さんと喜びを分かち合える事を楽しみにしております!セレッソ大阪の都倉賢をよろしくお願いします!」 

 都倉には浦和に移籍した杉本健勇の後釜として期待が懸かる一方で、札幌に対しては異例の長文でクラブやサポーターに感謝の意を伝えている。

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