スペイン紙が鹿島の主力選手を分析 「昌子源はかなりレベルアップ」「安部裕葵は未来のアジアを代表するタレント」

2018年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン・メディアが鹿島を警戒。

スペイン紙は安部を「日本サッカー界の宝石」と紹介。(C)Getty Images


 鹿島アントラーズは12月19日、クラブワールドカップ準決勝でレアル・マドリーと対戦する。

 2連覇中の王者マドリーだが、相手は2年前の決勝で苦しめられた鹿島だ。さらに、ジネディーヌ・ジダンが退任し、クリスチアーノ・ロナウドが退団して迎えた今シーズン、マドリーはすでに監督を交代するなど不安定な戦いを続けている。

 それだけに、スペイン・サッカー界も鹿島戦を軽んじてはいないだろう。メディアも相手のメンバーを研究しているようだ。『AS』紙のフリオ・マルドナド記者は、鹿島の18選手を紹介している。
 
 例えば、守護神クォン・スンテについては、「Jリーグではトップクラスのパフォーマンスを披露。グアダラハラ戦では前半に決定的なセーブを2回見せている」と評した。

 内田篤人は「シャルケでキャリアを重ね、代表キャップも70以上とチームでもっとも国際経験豊富」と紹介。一方の昌子源は、「チーム最高のCB」で「2年前からかなりレベルアップし、自信を深めている」と賛辞を寄せている。

「攻撃面が十分ではない」という評価の山本脩斗については、「それでもつねに良いパフォーマンス。技術的にはまずまずだが、クラブで良いキャリアを築いてきた」と評価。「監督のアイデアをうまく体現する」という永木亮太のことも、2年前と比べて「かなり向上した」と称えている。

 グアダラハラ戦で2ゴールに絡む活躍を見せた土居聖真については、「チームでもっとも相手のバランスを崩せる選手。とても技術的で、エリアを背に良いプレーをする」と称賛した。

 さらにマルドナド記者は、19歳の安部裕葵を「未来のアジアを代表するタレントのひとり」と絶賛。安部については同紙のマルコ・ルイス記者も、「マドリーはこの選手にかなり気を付けるべき」「鹿島の秘密兵器」「日本サッカー界の宝石」と、惜しみない賛辞を寄せている。

 18日に実施された準決勝第1試合では、アル・アインがリーベル・プレートをPK戦の末に破る番狂わせを演じた。鹿島は2夜連続で世界を驚かせることができるだろうか。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事