法政大がU-21代表FW上田綺世の活躍などで2年連続のインカレ決勝へ! 平成最後の大学王座を懸けて駒澤大と激突!

2018年12月19日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

延長戦へともつれた一戦を制したのは法政大!42年ぶりの優勝まであと1勝だ

法政大は球際で激しい守りを見せ、順天堂大の⑩名古に決定的な仕事をさせなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 12月19日、冬の日本一を決める第67回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の準決勝が行なわれた。味の素フィールド西が丘では、U-21日本代表FWの上田綺世を擁する法政大と、同代表FWの旗手怜央が最前線に構える順天堂大が対戦し、法政大が2対1で競り勝った。

【大学サッカー準決勝PHOTO】法政 1(延1-0)1 順天堂|U-21代表上田の活躍などで2年連続のインカレ決勝へ、喜びの裸踊りも激写!

 試合は序盤から拮抗した展開となり、1点を争う好ゲームとなる。上田をベンチに置いた法政大は、北九州入団内定のディサロ燦シルヴァーノと松澤彰が前線で起点となる。しかし、相手の厳しいマークに苦戦し、思うようにボールを運べない。一方の順天堂大は鹿島入団内定の名古新太郎がボランチの位置からゲームメイク。そこから最前線の旗手に最終ラインの背後を狙わせるが、なかなか好機には結び付かない。互いに決め手を欠き、スコアレスでハーフタイムを迎えた。
 
 後半、順天堂大は右サイドハーフの白井海斗に変え、大谷京平を投入。選手交代を契機に、試合の流れを引き寄せにかかった。だが、中盤で激しく潰し合う展開は変わらず、サイドからのクロスも相手DFにことごとく跳ね返されてしまう。
 
 対する法政大は粘り強いディフェンスで耐え忍ぶと、63分に満を持して上田を投入。スピードとパワーに長けた点取り屋を最前線に配置し、勝負に出た。すると、エースはわずか4分で大仕事をやってのける。67分、上田はペナルティエリア手前で仕掛けると、狭いエリアに猪突猛進。相手をひとり外した後に倒され、PKを獲得する。これを自ら決め、チームに値千金の先制点をもたらした。

 これで攻めるしかなくなった順天堂大も簡単には引き下がらず、攻勢を強めると78分。石上輝の左クロスに上野瑶介が頭で合わせて、同点に追い付いた。

 試合は90分で決着が付かず、延長戦に突入。一進一退の攻防が続くなか、試合の趨勢を決める2点目を奪ったのは法政大だ。99分、高い位置で紺野和也がボールを奪うと、一気にゴール前へ。圧巻のスピードで相手DFを振り切ると、得意の左足でネットを揺らした。この1点が決勝点。法政大が順天堂大を下し、2年連続となるファイナルに駒を進めた。42年ぶりの3度目の優勝まであと1勝だ。

 準決勝のもう1試合、駒澤大対大阪体育大の一戦は、開始3分に安藤翼のゴールで先制した駒澤大が、いったんは追いつかれたものの、後半再びキャプテン大塲淳矢のPKで突き放し、2対1で勝利。駒澤大が12年ぶりの決勝進出を決めた。

 この結果、22日に浦和駒場スタジアムで行なわれる決勝は、法政大と駒澤大のカードで行なわれる。平成最後となる大学王座はどちらが勝ち取るのか、注目の一戦となる。

 準決勝の結果は以下の通り。

【全日本大学サッカー選手権大会の準決勝結果一覧】
駒澤大 2-1 大阪体育大
法政大 2-1 順天堂大
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