「気をそらしただけで…」2年前のリベンジに燃える鹿島と対戦するマドリーに伊紙が警鐘!

2018年12月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

セルジーニョと土居に警戒を

逆転勝利で初戦を突破した鹿島。その勢いでマドリーへのリベンジ、さらには世界制覇という目標を達成できるだろうか? (C) Getty Images/(C)REUTERS/ AFLO

 チャンピオンズ・リーグ(CL)で3連覇という前人未到の偉業を成し遂げ、2年連続で世界王者となったレアル・マドリー。それだけに現地12月19日にキックオフする鹿島アントラーズとのクラブワールドカップ準決勝でも、「有利」という見方が大勢を占めるのは当然だ。

 イタリア紙『Corriere della Sera』も、準決勝を前にした紹介記事の中で、「レアル・マドリー対リーベル・プレートの決勝が圧倒的に予想されているのは当然だ」と報じている。

 だが、周知のとおり、今シーズンのマドリーは苦しんできた。

 欧州3連覇に導いたジネディーヌ・ジダンが退任し、さらに9シーズンもエースとして君臨してきたクリスチアーノ・ロナウドも退団。開幕前にジュレン・ロペテギ体制で開幕を迎えるも、成績不振から監督交代を余儀なくされた。

 10月29日にサンチャゴ・ソラーリ監督が引き継いでからも、エイバルやCSKAモスクワに0-3と完敗するなど、"白い巨人"の歩みは不安定だ。16節を消化したリーガ・エスパニョーラで、すでに5敗を喫して4位に甘んじているだけに、鹿島にチャンスがないわけではない。

『Corriere della Sera』は、C・ロナウドの退団に加え、「真のゴールゲッターの不在」やルカ・モドリッチの不調もあり、現在のマドリーが、「3年連続欧州王者となったチームとは遠い親戚のようにしか見えない」と指摘する。

 一方で、同紙は鹿島について、「セルジーニョのような機敏なセンターフォワード、ショウマ・ドイのようなセカンドトップがいる。さらにブラジル人のレアンドロやボールを運ぶレオ・シウバがいる」と評した。

「決まりきった予想はまったくない」とした『Corriere della Sera』は、先月24日のエイバル戦(ラ・リーガ13節)での黒星を例に挙げ、「気をそらしただけで…」とマドリーは油断禁物だと警鐘を鳴らすかのように記事を締めくくっている。

 北中米カリブ海王者のグアダラハラを逆転で下した鹿島は、マドリーへのリベンジを果たせるのか? アジア王者としてのプライドを見せてもらいたいところだ。
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