王者マドリーへの“リベンジ”は意識せずも「僕らには可能性がある」 鹿島のセルジーニョ、スペイン紙に語る

2018年12月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴィニシウスら同胞の選手には賛辞を。

マドリーとの対戦について「子どもの頃からの夢」と語ったセルジーニョ。19日の大一番ではチームを勝利に導けるか。(C)Getty Images

 日本という新たな世界への挑戦を決めてからわずか5か月。鹿島アントラーズのセルジーニョは、ACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)で次々にネットを揺らし、クラブ史上初となるアジア制覇に貢献した。

 12月15日のクラブワールドカップ準々決勝グアダラハラ戦でも、セルジーニョはPKで1得点をマークした。チームは3-2で勝利を収め、ベスト4に駒を進めている。準決勝の相手は、大会3連覇をめざす欧州王者レアル・マドリーだ。

 セルジーニョはスペイン紙『AS』で、「とてもうれしい。クラブW杯に出場し、グアダラハラ戦で得点を挙げ、マドリーとの準決勝に進めるなんて! 子どもの頃からの夢だった。これ以上は求められないよ」と喜びを表した。

 準決勝で対戦するマドリーについてセルジーニョは、元ブラジル代表のロナウドが在籍していた頃のマドリーが好きだったと明かし、「チームとしても強かった」と称賛。また、「ヴィニシウス・ジュニオールやマルセロ、カゼミーロと素晴らしいブラジル人選手たちがいる」と、同胞たちに賛辞を寄せる。

 セルジーニョはヴィニシウスが「他と違う選手」だと評し、「このまま働き続ければ、ネイマールの高さまでいける」と太鼓判を押した。また、サントスでともにプレーし、マドリー入団が内定しているロドリゴについても、「速くて巧みでインテリジェント」と称えている。

「必ずマドリーでもうまくいくはずだ。ただ、経験を積むことは必要だけどね」
 
 そのマドリーを相手に、鹿島は2年前の決勝で柴崎岳(現ヘタフェ)が2得点を挙げ、一時はリードを奪うなど善戦したが、延長戦の末に惜しくも敗れている。

 セルジーニョは、鹿島の選手たちがマドリー戦についてどう話しているかを問われると、「だれもリベンジだなんて言っていない。まったく別の試合だ」と、2年前を意識してはいけないと述べた。

「僕たちはいまのこと、そして、自分たちのサッカーについて考えなければいけない。リベンジのことだけ考えてピッチに立つなんて、そんなの情けないよ。冷静にサッカーのことを考えなければいけない。僕はマドリーのすべての試合を見ているけど、当然彼らにも良い時、悪い時がある。だからどうなるかは分からない。確かなのは、僕らには(勝てる)可能性があるということ。サッカーでは、どんなことも可能なんだ」

 セルジーニョと鹿島は、王者を相手に「可能性」を生かすことができるのか。決戦の時は近づいている。
 
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