堂安律、後半は存在感が薄く…フローニンヘンは終了間際に先制も衝撃的な逆転負けで16位転落

2018年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半は幾度も巧さと強さを見せた堂安だったが…

前半は良さを見せた堂安だが、チームが劣勢を強いられると、ボールに触れる機会も激減した。同点とされた後の逸機は、難しい状況ではあったが、彼としては悔いが残るだろう……。 (C) Getty Images

 12月16日(現地時間)、オランダ・エールディビジ第16節が行なわれ、フローニンヘンは1-2でエメンに敗れた。

 直近5試合で3勝1分け1敗と昇り調子の15位(試合開始時点)フローニンヘンが、同勝点(14)の16位エメンをホームに迎えた一戦。ここまで全15試合に先発出場して4得点を挙げている堂安律は、今節も2列目右サイドとしてスタメンに名を連ねた。

 静かな立ち上がりとなった試合、ホームチームは6分にヴァルメルダムがペナルティーエリア内でボールを受けてファーストシュートを放つが、最初に好機を掴んだのはエメン。18分にカウンターから右サイドを攻略し、エリア内でカフランがフリーでボールを受けるが、シュートは枠を外れる。エメンは27分にも同じかたちからチャンスを作った。

 対して、ボールポゼッションで上回るフローニンヘンは24分、堂安が右サイドで2人をかわして中央のヴァルメルダムへ。さらにエリア左のマヒにボールが渡り、切り返しでDFをかわして決定的なシュートを放つが、この決定機はGKシェルペンに防がれる。

 堂安は厳しいマークを受けながら、巧さと強さを見せてこれを振り切り、ゴールに向かう場面を幾度も見せる。効果的なパスも披露し、前半終了間際にはゼーファイクに絶妙なスルーパスを通してみせた。

 フローニンヘンは29分にハンドベルカーが直接FKを、33分にマヒがジャンピングボレーを放ち、エメンは38分に混戦からバニンク、43分にカフランがエリアに侵入してフィニッシュまで持ち込んだが、いずれもゴールには至らず、両者スコアレスで前半を終えた。

 後半、ホームチームは立ち上がりからボールを保持して再三敵陣深くに迫るが、そこからのプレーはアイデアや精度を欠いて決定機には繋がらない。攻めあぐね、逆にエメンのカウンターを何度も許すようになり、65分には左サイドから危険なシュートを立て続けに浴びる。

 フローニンヘンは流れを変えようと、66分に存在感の薄いFWカッシエラをブライに代えるが、効果的な攻撃を見せられず、単純なクロスはことごとくクリアされ、マヒらが個人技で突破を試みるも、人数をかけたエメンの守備を崩すことはできない。

 雑な攻撃で堂安がボールに触れる回数も少なく、簡単にボールを奪われては自陣に攻め込まれるホームチーム。終盤に入っても状況は改善されずに進む。86分にようやくチャンスが生まれ、堂安が右サイドで持ち込んでゼーファイクにスルーパス、ダイレクトのクロスにメンデス・モレイラが合わせようとするが、エメンDFにシュートを阻止される。

 しかし87分、メンデス・モレイラが左からクロスを入れると、マヒが渾身のヘッドでついに試合の均衡を破る。苦しみ抜いての先制点奪取に大喜びしたフローニンヘンだったが、間もなくして失意のどん底に突き落とされる。

 まず、エメンがキックオフから前線にロングボールを入れ、バッカーが競り合いに勝って頭で落とすと、走り込んだペデルセンがダイレクトボレーで合わせて同点ゴールを決める。

 フローニンヘンは90分、右からのクロスを受けた堂安がシュートするもゴールマウスに飛ばせず。するとアディショナルタイム(AT)の3分、エメンは左サイドでFKを得ると、ファーサイドでジークマンが頭で折り返したボールを、再びペデルセンが詰め、試合をひっくり返してしまった。

 終了間際の目まぐるしい展開の末にショッキングな逆転負けを喫し、エメンに順位も逆転されたフローニンヘン。次節は22日、敵地でフォルトゥナ・シッタールトと対戦する。
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