2点先取のドルトムント、ブレーメンの追撃を振り切り6連勝! 大迫勇也は73分から出場

2018年12月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半はブレーメンが攻勢を強めたものの…

ドルトムントはブレーメンの反撃を抑えてリードを守り切った。先制点のパコ・アルカセルが通算11点目。 (C) Getty Images

 12月15日(現地時間)、ブンデスリーガ第15節が行なわれ、ドルトムントは2-1でブレーメンを下した。
 
 5連勝中の首位ドルトムントが、前節で6試合ぶりに勝利を挙げたブレーメンをホームに迎えた一戦。香川真司は今回もベンチ外、一方、前節は病欠の大迫勇也はベンチスタートとなった。
 
 立ち上がりから主導権を握ったのはドルトムント。スムーズにボールを繋いで敵陣に攻め入り、複数の選手による連動した動きで守備を崩していく。7分、相手CKからのカウンターで、ゲレイロのスルーパスでパコ・アルカセルが抜け出してシュート。枠に飛ばすが、戻ったクラーセンが懸命に足を伸ばして触ったことでポストにはね返される。
 
 そして19分、右サイドでFKを得たドルトムントは、トリックプレーからゲレイロが中央に入れたボールにパコ・アルカセルが頭で合わせてゴールネットを揺らす。一度はオフサイドの判定が下ったものの、VARによってゴールと認められた。
 
 さらに27分、敵陣でボールを奪取すると、ロイスから右のサンチョにボールが出、エリアに侵入したサンチョは、相手選手が多く戻ったなかで冷静にロイスにリターン。ロイスはこれをダイレクトで左隅に流し込んで2点目を挙げる。
 
 劣勢のままリードを広げられたブレーメン。18分にクラーセンが負傷交代を余儀なくされるなどのアクシデントにも見舞われており、厳しい状況に追い込まれたが、ここから反撃を見せ、32分、右サイドからの攻撃から、エリア外で交代出場のメーバルトがクリアボールを叩き、強烈なシュートをGKビュルキに浴びせる。
 
 これは好守に阻まれるも、35分、右SBゲブレ・セラシェのクロスのクリアボールをエリア外で拾ったアウグスティンソンが右への流すと、エースのクルゼが右足で、ビュルキが反応できないダイレクトボレーを決めて1点を返す。
 
 その後は、ドルトムントが再び攻勢を強め、ロイスが直接FK、さらにヴィツェルが良いタイミングで飛び出してからのシュートを放つが、GKパブレンカの牙城を崩すことはできない。しかし、チームとしての熟成度と勢いの差を見せて、前半を終えた。
 
 後半、最初にチャンスを作ったのはアウェーチーム。47分、ディアロの中途半端なクリアをクルゼがダイレクトでシュートするが、ビュルキに好セーブに阻まれる。ブレーメンは51分にも、右のラシチャのクロスから、メーバルトがフィニッシュまで持ち込む。
 
 ドルトムントは、48分にエリア内でボールを受けたロイスが、反転してからシュートを放ち、パブレンカが弾いたところをサンチョが角度のないところから詰めようとしたが枠外。その後、幾度かサイドを攻略してきわどいクロスを入れ、さらにシュートも放って、相手守備陣を脅かす。
 
 68分には、サンチョがスルーパスでDFラインの裏に抜け出すが、シュートは飛び出したパブレンカの左足をヒット。ピンチをしのいだブレーメンの守護神は、その直後にもディレイニーのミドルにしっかり反応し、横っ飛びで弾いた。
 
 ブレーメンは73分、ラシチャに代えて大迫を投入。2試合ぶりにピッチに立った大迫は前線に入り、縦横に広く動きながらプレーに絡もうとするが、アディショナルタイムにメーバルトに送った縦パス、ゴールライン際での突破以外は、目立ったプレーはなく、自身も決定的な場面を迎えることはなかった。
 
 ドルトムントは後半、攻撃が停滞気味となったものの、それでも再三相手ゴールに迫りながらリードを守り切り、折り返し地点(17節)での首位、いわゆる「秋の王者」を確定させている。
 
 平日開催の次節、ドルトムントは18日に敵地でデュッセルドルフと、ブレーメンは19日にホームでホッフェンハイムと、それぞれ対戦する。
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