鹿島の安部がクラブW杯で鮮烈弾!レアル・マドリー撃破にも「勝利にこだわる」と意欲

2018年12月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

2年前のレアル・マドリー戦で「いろんな刺激を受けたのを覚えている」

準々決勝で強烈なインパクトを残した安部。鮮烈なクラブワールドカップデビューとなった。(C)Getty Images

 鹿島アントラーズはクラブワールドカップの初戦となる準々決勝でグアダラハラと対戦。前半に1点を先行されながら、後半に反転攻勢を仕掛けて3-2で逆転勝利を収めた。
 
 劣勢だった鹿島において、試合の流れを変えたのは若干19歳のアタッカー・安部裕葵だ。
 
 0-1で迎えた後半の頭からピッチに送り込まれると、得意のドリブルでグアダラハラの守備陣を翻弄。攻め手がなかった攻撃陣を活性化させ、試合の流れをガラリと変えて見せる。すると、鹿島は49分に土居聖真の折り返しから永木亮太、69分にはPKでセルジーニョがゴールを奪って逆転に成功。そして、極めつけは安部自らが決めた84分のファインショットだ。
 
 左サイドを駆け上がった途中出場の安西幸輝からパスを受けた30番は、軽やかなタッチでシュートコースを作って斜め45度から右足を一閃。これが糸を引くような弾道でゴールに吸い込まれ、チームの勝利を決定付ける3点目を決めた。
 
 試合後、フラッシュインタビューに応えた安部は、「前半はちょっと厳しい展開だったのですが、1点差だったので我慢だと思った。ハーフタイムのロッカールームでも全然いける雰囲気だったので、その通りに逆転ができて良かったです」と冷静に試合を振り返った。
 
 4強入りを果たし、次なる相手はレアル・マドリーだ。今年のバロンドールを受賞したクロアチア代表のルカ・モドリッチやウェールズ代表のガレス・ベイルなどを擁するエル・ブランコ(レアル・マドリーの愛称)に対し、インパクトを残せば自身の評価は間違いなく高まる。ただ、そうした大一番を前にしても安部はいたって冷静だ。
 
「2年前、僕は高校生で(クラブワールドカップで鹿島がレアル・マドリーと対戦した)試合をテレビで見ていました。いろんな刺激を受けたのを覚えているので、僕も見ている人に刺激を与えたい。まずは結果にこだわり、勝利にこだわり、そのうえで自分が何をするか、個人の内容にこだわってやっていきたいです」
 
 チームを勝利に導くために――。今季のJリーグでベストヤングプレーヤーを受賞した成長株が、レアル・マドリー戦に挑む。
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