ダブルショック! EL敗退の翌日、ミランに15億円強の罰金と収支改善命令が…

2018年12月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

それでも1月補強へ。破談報道のイブラ復帰説が再浮上か?

ELからの撤退が決まったこのオリンピアコス戦の翌日、ミランにUEFAから厳しい処分が下った。(C)Getty Images

 泣きっ面にハチとはこのことかもしれない。ヨーロッパリーグ(EL)敗退が決まった翌日、ミランにUEFAからファイナンシャルフェアプレー(FFP)違反で厳しい処分が下された。

 ミランは今シーズンのELで得る利益から1200万ユーロ(約15億6000万円)を引かれる。実質的な罰金処分だ。さらに、今後2シーズンはUEFA主催大会に出場する際の登録メンバーが21選手に制限される。

 加えてミランは、2021年までに収支の改善が求められ、達成できなかった場合は2022-23シーズンと2023-24シーズンのUEFA主催大会に出場することができなくなる。
 
 ミランは今年、UEFAから今季のEL出場資格のはく奪処分も科されたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。クラブのオーナーがアメリカのヘッジファンド「Elliott」に変わったこともあり、CASに訴えを聞き入れられたミランはEL出場を果たした。だが、13日のオリンピアコス戦に敗れ、決勝トーナメント進出を逃している。

 1200万ユーロの収入を失い、登録メンバーを制限される人的なペナルティーも痛手だが、何より厄介で今後に大きく影響しそうなのが、収支改善命令だ。当然、補強の動きにも影響することが予想される。イタリア『Sport Mediaset』によると、ミランは再びCASに異議を申し立てることも検討しているという。

 ただ、『Sport Mediaset』は、今回の処分発表を受けても、ミランが1月のマーケットで補強に動くことは変わらないとも報じた。セリエAで4位のミランにとって、来季のチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得が必須だからだ。

 また、2017-18シーズンの収支に関して、来春UEFAからさらに処分を科される可能性も残っている。そのため、移籍禁止などといったことになる前に補強しておく必要があるというわけだ。

 そこで注目されるのが、以前から噂されているズラタン・イブラヒモビッチの復帰。強化担当のレオナルドが先日、イブラ獲得を否定したが、『Sport Mediaset』は条件を上げることで再度イブラにアタックすることもあり得ると伝えている。

 セリエAで3位のインテルを勝点3差で追う一方、5位ラツィオとは1ポイント差と余裕がないミラン。UEFAの決定が、来年1月の補強とクラブの今後にどう響くのかが注目される。
 
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