「お金がないなりにアプローチはした」元祖“怪物”ロナウドがマドリーの神童にラブコール! しかし…

2018年12月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーのペレス会長とも具体的な話し合いを…

かつて自身が在籍したマドリーの後輩でもあるヴィニシウス(右)に夢中なロナウド(左)。果たして、念願の補強は実現するだろうか? (C) Getty Images

 かつてサッカー界を席巻した"フェノーメノ(怪物)"こと元ブラジル代表FWのロナウドは、ブラジル・サッカー界の神童に興味津々だ。

 今年9月、ラ・リーガ1部の古豪バジャドリーの株式を51%取得して同クラブの筆頭株主となったロナウドは、以来、実質的なトップリーダーとしてチーム経営に携わっている。

 2011年に現役を引退してから、さまざまな団体のアンバサダーやテレビ解説者、さらにはブラジル政府の要職などを歴任したロナウド。ようやく"定職"を手にした42歳は、来る冬の移籍市場で、プロクラブの重役らしく積極的な強化を図ろうと躍起になっている。

 その補強プランのトップターゲットとして挙げられたのが、レアル・マドリーでプレーする18歳のヴィニシウス・ジュニオールである。

 今年7月にフラメンゴから正式にマドリーへ入団したブラジル・サッカー界の神童は、今シーズン開幕後はマドリーBで研鑽を積んでいたが、9月29日に行なわれたアトレティコ・マドリーとのダービーでトップチームデビュー。それからは公式戦8試合に出場して2ゴール・3アシストという戦績を残している。

 そんな若き同胞に、かつてマドリーの点取り屋としても鳴らした怪物は夢中なのである。スペイン・メディア『Europa Press』によれば、ロナウドは「彼は欲しいよ。フロレンティーノ・ペレス会長には『ローンでも構わないから取引できないか?』と聞いた」という。

 しかし、獲得は容易ではない。クリスチアーノ・ロナウドが今夏にユベントスへ移籍したことでチームのアイコンを失い、ラ・リーガでは首位バルセロナと勝点5差の4位と後れを取っている今のマドリーにとって、ヴィニシウスの存在は後半戦の巻き返しに向けて必要不可欠な存在と言える。

 ゆえにロナウドも獲得の難しさを吐露している。

「我々はお金がない。でも、それなりのアプローチはすでにしたよ。ただ、ペレス会長からはそれは難しいという反応を返された。マドリーが彼を守りたいというのは十分に理解できる。それだけの才能を持っているからね。もしも、獲得のチャンスが訪れるなら嬉しいけど……」

 マドリーの絶対的な権力者であるペレス会長から難色を示されたとあって、実現の可能性は低そうだが、ロナウドのラブコールは実るだろうか?

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