「文句のつけようがないんだ!」ポドルスキが日本に対する“本音”を赤裸々に明かす

2018年12月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

話題は「もうひとつの祖国」から「極東での生活」へ

神戸入団から1年半。ポドルスキはFIFA公式で“日本”への熱き想いを語った。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグでの2シーズン目を終えて、現在はオフを満喫している元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ。ヴィッセル神戸ではアンドレス・イニエスタとの好連携を随所で披露し、来季は入団が決まったダビド・ビジャとの豪華前線コンビにも注目が集まりそうだ。

 そんな稀代の点取り屋がFIFA公式サイトのインタビューに応え、日本での生活について赤裸々に語った。

 今回の取材の主旨は、来年の5月から6月にかけてポーランドで開催されるU-20ワールドカップについてだ。両親がポーランド出身で、自身も同国で生まれた。2歳の時に家族でドイツへ移住したため当時のことはほとんど記憶にないと語るが、現在もドイツとポーランドのふたつの国籍を有しており、どちらに対しても強い愛国心を持つ。

 
 同国初のワールドカップ開催について問われると、「ポーランドにとっては素晴らしい機会になるだろうね。日々発展を続けている国で、高速道路や新しいスタジアムなども建設されている。とくに郷土料理はお袋の味で最高なんだ!」とコメント。そしてU-20日本代表も出場する同大会に出場する選手たちに対しては、「キャリアにおいてかけがえのない経験になるはずだ。ワールドカップと名の付くものは、いつだって最高の環境を与えてくれるからね。いつか彼らがレアル・マドリーやバルセロナ、バイエルン・ミュンヘンでプレーするようになるとき、『そうだ、始まりはあのポーランドだったんだ』と記憶に残ってくれれば最高さ」と話した。

 自身はU-20ワールドカップに出場していないが、その点について訊かれると、「だってそれはそうだろ。僕は19歳でドイツ代表の一員としてEURO2004に出場した。十代にしてプロフットボールのかなり深い部分に飛び込んでいたからね。若い頃にどういう形で得難い経験をするかは、つまりひとそれぞれだってことさ」と答えている。

 そして話題は早や来日から1年半が経過した、日本での生活に及ぶ。聞き手がインプレッションについて問いかけると、一気にこうまくし立てた。

「とても居心地がいいよ。ヨーロッパの外で生活するのは初めてだったけど、よく考えてみれば僕はドイツ代表として世界中のいろんな国を旅していたわけで、日本にしてもさほど真新しいものではない。近い将来、僕は椅子に腰かけてこう自分に語りかけるだろう。『数多くの国で素晴らしい経験をして、お前の人生はなんてラッキーだったんだ』とね。ドイツとポーランドだけでなく、イングランド、イタリア、トルコ、そして日本。これからの将来もどうなるかはまるで分からないよ。さまざまな国を旅して、経験を深めて、僕の文化的な見地は本当に幅広くなったと思うんだ」

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