【高円宮杯】プレミアリーグファイナルを制したのは広島ユース!現行制度では最多となる3度目の戴冠

2018年12月15日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

広島ユースが効果的に得点を積み重ねて鹿島ユースを撃破!

先制弾を決め、喜びを爆発させる鮎川。狡猾な動きでマークを外し、見事にゴールを決めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月15日、高円宮杯U-18サッカープレミアリーグ2018のファイナルが埼玉スタジアム2002で行なわれた。
 
 この一戦は2種年代最高峰のプレミアリーグにおける王座決定戦。今年はEASTを制した鹿島ユースとWESTを制した広島ユースが日本一の座を懸け、一発勝負の大一番に挑んだ。
 
 3年ぶりの優勝を狙う鹿島は4-4-2を採用し、GKに山田大樹、最終ラインは右から結城将貴、増崎大虎、佐藤陸暁、佐々木翔悟を起用。中盤の底には生井澤呼範、小沼樹輝、2列目は右に熊田柊人、左に前田泰良、2トップは有馬幸太郎、赤塚ミカエルとなった。一方の広島は3-4-2-1。GKは佐藤海斗、3バックは右から山﨑大地、中谷超太、鈴直樹、ボランチは松本大弥、土肥航大、ウイングバックは左に東俊希、右に渡部快斗を並べた。シャドーは桂陸人と大堀亮之介、最前線は鮎川峻に託し、キックオフを迎えた。
 
 試合は序盤から一進一退の展開。鹿島は左SBの佐々木を起点に攻め込み、相手ゴール前に迫る。得意のセットプレーも迫力があり、ゴールの匂いを感じさせた。一方の広島は丁寧なビルドアップから両ウイングバックが積極的に高い位置を取り、試合の主導権を握りにかかった。
 
 中盤戦を過ぎると徐々に広島が流れを掴む。左サイドに陣取る東の仕掛ける回数が多くなり、ゴール前で好機になる場面が増える。17分にはその東の折り返しから桂がゴール前でヘッド、25分には右サイドから山﨑が中にボールを入れ、最後は鮎川がヘディングシュート。いずれもゴールにはならなかったが、広島はあわやという場面を立て続けに作り出した。

 すると、37分だ。左サイドを突破した東が切り返し、利き足ではない右足でクロスを供給。このボールに反応したのはファーサイドに走り込んでいた鮎川。鮮やかに頭で合わせ、広島が試合の均衡を破った。
 
 1-0で折り返した後半も広島が積極的に仕掛ける。53分には松本が右足でシュートを放つと、これが相手DFに当たってPKの判定。このビックチャンスを大堀が難なく決め、さらにリードを広げた。

 2-0とした広島は64分、左FKから途中出場の杉山眞仁に決められ、鹿島に1点差に詰め寄られた。以降も鹿島のパワーとスピードを生かした攻めに苦戦し、ゴール前で攻撃を跳ね返す時間が続いた。それでも山﨑を軸に粘りのディフェンスを見せ、2点目は許さない。

 最後までリードを守り切った広島が2-1で鹿島を撃破。現行制度となった2011年以降では最多となる3度目の優勝を飾った。
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