ハンブルク、デュイスブルクとの接戦を制して3連勝! 首位の座を守って前半戦を終える。酒井高と伊藤の出来は?

2018年12月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井は14試合連続フル出場、伊藤は出番なし

右SBとして中央もケアした酒井は、途中からはボランチに移行してチームの3連勝に貢献した。写真は8月。 (C) Getty Images

 12月14日(現地時間)、ブンデスリーガ2部の第17節が行なわれ、ハンブルクは2-1でデュイスブルクを下した。

 ここまで2連勝中でリーグ戦10試合連続無敗の首位ハンブルクが、2連敗中の15位デュイスブルクのホームに乗り込んだ一戦。酒井高徳は開幕からの連続スタメンをキープし、前節で6試合ぶりに出場(途中交代)を果たした伊藤達哉は、今節もベンチスタートとなった。

 立ち上がりから主導権を握ったのは、地力で勝るハンブルク。ボールを支配し、スムーズに前へボールを運んでいく。各選手がピッチを広く動きながら、流動的にポジションを次々に入れ替えるので、相手にマークを絞らせない。

 11分にデュイスブルクのイリュチェンコに自陣からの長距離弾で先にファーストシュート許したアウェーチームだが、その1分後、ホルトビーの縦パスを受けたファン・ヒチャンが体勢を崩しながらもキープし、ペナルティーエリア右に走り込んだナレイにラストパス。シュートはゴール右隅に突き刺さった。

 ところが、反撃に転じたデュイスブルクはその直後、スクタ=パスがエリア外から強烈なミドルを浴びせてCKを獲得すると、ニアでの競り合いでこぼれたボールをナウバーがダイレクトで叩いてあっという間に同点とする。

 守備の隙を突かれたハンブルクは16分、相手GKのキックミスからホルトビーが惜しいシュートを放つも枠外。しかしその3分後、ゴール正面の好位置で得たFKを、ハントが左足で直接狙い、右ポストを叩きながらゴールネットを揺らして勝ち越しに成功した。

 再度リードされたデュイスブルクは、ポゼッションで大きく下回るも、積極性を失うことなくカウンターから好機を作り、29分にはエリア内に走り込んでDFの前でボールを受けたシュトッペルカンプが右に流れながら決定的なシュートを放つが、クロスバーを越える。33分にも、スクタ=パスがカットインしてフィニッシュまで持ち込む。

 さらに36分、スクタ=パスが酒井に倒されて好位置でFKを得、シュートは壁に当たるも、浮き球の競り合いからイリュチェンコがヘディングシュート。しかし、これもクロスバーを越え、デュイスブルクはハンブルクの倍以上のシュートを放ち、多くチャンスを作りながらも、多くを逸して前半を終えた。

 後半、最初にチャンスを作ったのはやはりデュイスブルク。50分、左からエリア内のスクタ=パスにボールが渡り、後ろに戻すとオリベイラ=ソウザがダイレクトで押し込むが、ゴールマウスを捉えられない。対するハンブルクは、セットプレーからCBベイツが惜しいシュートを放つも、ボールはGKメゼンヘーラーの前に飛ぶ。

 61分、ハンブルクはファン・ヒチャンが抜け出し、メゼンヘーラーもかわしてシュート。これに対し、デュイスブルクはナウバーがゴールライン上で足を伸ばしでシュートをブロックし、大ピンチを切り抜けた。

 後半はデュイスブルクがボールを持つ時間が長くなり、連続して相手ゴールに迫る時間帯も訪れる。対するハンブルクは、75分にホルトビーに代わってバグノマンが入ると、酒井がボランチにポジションを変えるなど、より強く中央の守備に意識を置いた態勢を整える。

 84分にジャッタに代わってFWアルプが投入され、左に移ったファン・ヒチャンが突破からすぐにチャンスを作り、さらにアルプも87分に惜しいシュートを放つなど、アウェーチームは攻勢を保ちながら終盤を過ごし、4分間のアディショナルタイムでもリードを守り切った。

 3連勝を飾り、今節も首位の座を守ったハンブルクは、「秋の王者」として後半戦に臨むこととなる。次節は23日に、敵地で奥川雅也所属のホルシュタイン・キールと対戦する。
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