福岡にイタリア人新監督が誕生!! ベニテスの参謀役としてレアル・マドリー助監督も経験!

2018年12月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

現役時代はボローニャで中田英寿とも共闘!

昨季はヴェローナの指揮を執るも、セリエAで19位に沈んでセリエBに降格。同年限りで退任し、現在はフリーになっていた。(C)Getty Images

 12月14日、福岡は今季までチームを率いた井原正巳氏(現柏ヘッドコーチ)の後任に、ファビオ・ペッキア氏が就任すると発表した。

 イタリア国籍のペッキア氏は現在45歳。現役時代は元U-21イタリア代表として活躍し、クラブレベルではナポリやユベントスなどセリエAの計11チームでプレー。2004年に所属したボローニャでは中田英寿とともに戦った経験もある。

 引退後は指導者に転じ、13年シーズンからはベニテスの右腕としてナポリの助監督に就任。15年シーズンにベニテスがレアル・マドリーの指揮官になると、そのタイミングで自身もスペインに活躍の場を移して同クラブで助監督を務めた。シーズン途中でベニテスがプレミアリーグのニューカッスルの指揮官に就任した時も同様で、自身もイングランドに渡って参謀役として尽力した。

 16年シーズンはベニテスの下を離れると、セリエBのヴェローナで監督を務め、就任1年目にして2位でセリエA昇格を達成。しかし、翌シーズンは低迷して19位で降格したため、監督の座から退いていた。
 
 クラブを通じ、ペッキア新監督は以下のように、意気込みを語っている。

「この新しい冒険について非常にわくわくしています。日本サッカーの成長は著しく、その証拠に今年行われたワールドカップで日本代表は素晴らしい結果を残しました。私はスペイン、イングランド、そしてイタリアで指導し、今回の新しいチャレンジを楽しみにしています。今回、日本の文化を知ることで人間的にも、指導者としても成長できる機会を与えてくれたアビスパ福岡に感謝いたします」

 また、今回の人事について、鈴木健仁強化部長がクラブのホームページ内で経緯を説明。

「ファビオ・ペッキア監督は、主導権を持った組織的且つ攻撃的なサッカーと堅守を兼ね備えた戦い方をチームに植え付け、勝者のメンタリティーでJ2優勝J1昇格に導いてくれる人物と考えています。また親日家であり、リスペクトの精神を重んじる考え方はアビスパ福岡の基本理念に通じるものがあり、この度監督に就任いただくことになりました。2019年シーズン、感動と勝ちにこだわるサッカーを実現してくれると考えています」

 鈴木強化部長はクラブの理念が、このイタリア人指揮官と合致した点を強調し、J1復帰を目指すチームを託す判断を下したという。

 ベニテスの右腕を担ったイタリア人指揮官は、福岡をどんなチームに仕上げてくるのか。来季のJ2で見どころのひとつになるのは間違いないだろう。
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