「移籍を促す報道は知っているけど…」苦境続くアンデルレヒト・森岡亮太、ベルギー紙に語った本音とは

2018年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕が”ホーム”のように感じているは今のクラブだ」

13日のELで久々にフル出場を果たした森岡。しかし「10番」の役割を果たしているとはいえないと地元メディアの評価は辛口。 (C) Getty Images

 ベルギーリーグの名門、アンデルレヒトで10番を背負っている森岡亮太。12月13日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)のディナモ・ザグレブ戦に先発出場。試合はスコアレスドローに終わり、アンデルレヒトはグループDの最下位で終わった。

 リーグ戦18節に続くスタメン出場となった森岡は4-4-2の2列目、中央2枚の一角を担い、今シーズン初のフル出場を果たした。1勝もできずにELを終えたクラブに対し、ベルギー全国紙の『HNL』は「パープルホワイトにとって、ELの18-19シーズンはいずれ忘れ去られる時間となった」と辛口で評した。

 また、「10番」を背負っている森岡に対しても、「再び自らの価値を証明するチャンスを手にした森岡だったが、彼はこの試合でそれを示すことはなかった」と評している。

 試合後に森岡は現地メディアの取材に応じ、このようにコメントした。

「アンデルレヒトが"新しい10番"を探していることは理解しています。僕は今季は決していい出来ではないので。けれど、それは僕がここから出てきていきたいということではありません。ここに居続けることができます。

 日本人がオーナーのシント=トロイデンに行くのでは、もしくは行った方がいいのでは、と報道で言われていることは知っています。確かに、周囲とのコミュニケーションは日本人が多い分、上手くいくでしょう。けれど、僕が"ホーム"だと感じているのはアンデルレヒトなんです」

 森岡は今年1月にアンデルレヒトに加入。2021年6月までの3年半契約で、移籍金は300万ユーロ(約3億9000万円)とされる。同紙は「まだその価値を示すことができていない」と評している。

 現時点では、非常に難しい立場に置かれている森岡。27歳のMFは、このまま自らの居場所を確立することができるだろうか。
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