ベティスの首位通過が決定! 乾貴士は「滑るピッチ」に苦しみながらもフル出場を果たす【EL】

2018年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

“主役”はスケートリンクのようなピッチ。

調子は悪くなかった乾だが、他の選手と同様、アウェーの劣悪なピッチコンディションに苦しんだ。(C)Getty Images

 現地時間12月13日に実施されたヨーロッパリーグのグループF第6節、デュドランジュ対ベティスの一戦は、スコアレスドローに終わった。

 ここまで3勝2分けの無敗ですでに決勝トーナメント進出を決めているベティスと、5連敗で大会からの撤退が決まっているデュドランジュ。両チームにとって"消化試合"となったゲームは、気温0度、そして踏ん張りの利かない劣悪なピッチコンディションと、かなり厳しい環境で行なわれた。

 なんとか目に見える結果が欲しい乾貴士は、ツーシャドーの一角でスタメン出場。多くのベティス選手と同様、滑るピッチに苦しみながらも、前半からバイタルエリアを幅広く動き回り、チャンスをうかがった。
 
 それでもやはりピッチコンディションが悪すぎるため、ベティスはスペースへのパスがほぼなく、ボールを支配しながらもなかなか攻撃のスピードを上げられない。

 乾も70分を過ぎたあたりからはようやく裏への抜け出しが何度か見られるようになったものの、スケートリンクの上でプレーしているかのように両チームの選手が滑りまくるピッチには、さすがにナーバスにならざるを得なかった。

 終盤は、サイドに流れてワンツーのパスを引き出したり、後方からの縦パスを受けては前線や両サイドに散らしたりと、リンクマンのように振る舞った乾。フル出場を果たしたものの、最後まで過酷なアウェーの環境に馴染めず、不完全燃焼のままタイムアップの笛を聞いている。

 スコアは0-0。デュドランジュに欧州の大会における初勝点をプレゼントする形になったベティスだが、このゲームに関しては故障者を出さずに試合を終えたことを喜ぶべきかもしれない。

 同時刻に他会場で行なわれていた2位ミランと3位オリンピアコスの一戦を後者が3-1で制したため、グループFはベティスの首位通過が決定。オリンピアコスが2位に浮上し、ミランはベスト32入りを逃している。
 
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