王者マドリー、ホームでCSKAモスクワに3失点! 「若手のテスト」にポジティブな要素は見出せず【CL】

2018年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベルナベウのファンの前で失態を演じる。

チャロフ(右からふたり目)のゴールでCSKAモスクワが先制。その後2点を加えたアウェーチームが、若手中心のマドリーを圧倒した。(C)Getty Images

 現地時間12月12日に実施されたチャンピオンズ・リーグのグループG第6節、レアル・マドリー対CSKAモスクワの一戦は、3-0でCSKAモスクワの勝利に終わった。

 マドリーとローマのベスト16進出がすでに決定していたグループG最終節の最大の見どころは、3位のチームに与えられるEL出場権を、同勝点のプルゼニとCSKAモスクワのどちらが獲得するかにあった。

 ただマドリーにとっては、第2節にアウェーで完封負け(0-1)を喫した相手へのリベンジの意味も、少なからずあっただろう。若手中心のチームでその目標を達成できれば、サンティアゴ・ソラーリ監督としてはなお理想的だったはずだが、試合はまったく逆の展開になった。
 
 マドリーは37分、CSKAモスクワの19歳のMF、アルノール・シグルドソンのパスを受けたヒョードル・チャロフに先制ゴールを決められると、さらにその6分後には、ゲオルギ・シェンニコフにゴール前のこぼれ球を押し込まれ、前半を終えた時点で2点のビハインドを背負うこととなった。

 首位通過を決めているとはいえ、ホームのサンティアゴ・ベルナベウのファンの前で無様なゲームはできないマドリーは、後半開始と同時にガレス・ベイルを投入。58分にはトニ・クロースも送り込み、なんとか流れを取り戻そうとする。

 だが、次のゴールもCSKAモスクワに生まれた。73分、ニコラ・ヴラシッチのパスからシグルドソンが叩き込み、0-3。この1点で勝負は決した。

 すでにCLからの撤退が決まっている相手に、ホームで3点を奪われての完敗。前日、同じくメンバーを落としながらも強豪トッテナム相手にドローゲームを演じた宿敵バルセロナとは異なり、「若手のテスト」に失敗。試合後のスタジアムにはネガティブな印象だけが残っていた。

 一方のCSKAモスクワは、大健闘と言っていいだろう。同時刻にイタリアの首都ローマで行なわれていたローマ対プルゼニの一戦を、2-1でプルゼニが制したため、このチェコのクラブに直接対決の結果で下回る(1分け1敗)CSKAモスクワのEL出場は叶わなかったが、それでも3連覇中の王者マドリー相手にふたつの完封勝利を成し遂げたのは見事だった。

 また、時間がなくボールに触れることはなかったものの、西村拓真も終了間際にシグルドソンに代わって出場を果たしている。
 
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