天皇杯決勝は12月９日、埼玉スタジアムで18時４分にキックオフされた。

　序盤、勢いを見せたのは仙台。３試合連続ゴールのジャーメイン良をターゲットに、最終ラインの裏を狙った攻撃を展開する。７分には中野嘉大からジャーメインを狙ったラストパスが供給されるがわずかに合わず。

　ペースを掴んだかに見えた仙台だったが、浦和は10分、縦パスに抜け出した長澤和輝のクロスに興梠慎三がヘッドで決定的なチャンスを作り出す。惜しくも枠を外れたものの、ワンチャンスでゴールに迫ってみせる。

　すると13分、浦和はセットプレーのチャンスを活かす。右CKから相手のクリアボールに反応したのは宇賀神友弥。浮き球を右足で振り抜くと、ドライブ回転のかかった強烈なシュートが日本代表GKシュミット・ダニエルの手を掠めて豪快にネットを揺らした。宇賀神のスーパーボレーで浦和が先制する。

　リードを許した仙台だが、攻撃のリズムは悪くない。26分には丁寧なつなぎから野津田岳人がペナルティエリア手前から左足を振り抜く。GK西川周作のファインセーブに阻まれたものの、好機を生み出し浦和の守備陣に脅威を与える。

　前半は浦和が１点リードのまま終了。１対０で後半を迎える。