「彼のプレーは洗練されており、サポーターを喜ばせる」移籍報道の中島翔哉、現地メディアの心を掴む

2018年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

中島は1アシスト。地元メディアは「天才」と称賛

首位チームとのアウェー戦でチーム唯一の得点をアシスト。”中島対策”に苦しんだが、要所でらしさを見せた。 (C) PORTIMONENSE SAD

 現地時間12月7日に実施されたポルトガル・リーグ第12節、首位ポルトと11位ポルティモネンセの一戦は、4-1でホームのポルトが勝利した。

 ポルティモネンセに所属する日本代表の中島翔哉は、3トップの左サイドでフル出場。ポルティモネンセ唯一の得点であるヴィトール・トルメナのゴールをアシストしている。

 ポルト指揮官のセルジオ・コンセイソンは、中島と対峙したヘスス・コロナを称えたようだ。ポルトガル・メディアの『MAIS FUTEBAL』が報じている。

「相手チームは、(左ウイングの)ナカジマを中央へ切り込ませ、その背後にいるウィウソン・マナファが縦のスペースを生かしていた。右SBのコロナと、その隣でプレーしたCBのフェリペは、よくぞそのサイドを抑え込んでくれたよ。彼らのプレーの質は称賛に値する」

 また、同メディアのペドロ・ジョージ記者は、勝利したポルトのムサ・マレガを「今季9ゴール目を決めたマレガはただ者ではない」と讃えつつ、敗れたポルティモネンセの中島を「天才だ」と評した。

「ポルトガル・リーグは偉大な選手を失おうとしている。中島にはクラブを進化させ、トロフィーに近づける力がある。ドラゴン(ポルトのホームスタジアム)で、相手をかわすプレーでスペースを作り、相手に迫ることができたのは、"突破者"であるショウヤだった。

 彼はトルメナのゴールを生んだだけでなく、フェリペのサイドを限界まで突き進み、コロナの背後に滑り込んで、右足でジャクソン・マルティネスのところまでボールを運んだ。彼のシュートはカシージャスによって防がれてしまったが…彼のプレーは洗練されており、サポーターを喜ばせる」

 首位ポルトの"中島対策"に苦しんだが、現地記者の心を掴むプレーを見せたことは間違いないようだ。先日、プレミアリーグのウォルバーハンプトンへの移籍の噂が出回ったが、本人はあくまでマイペース。現地紙『Record』が報じるところによれば、試合後のメディア対応で明言はしなかったものの、「自分で決めます」と語ったようだ。

 ポルティモネンセは11位をキープ。次節は12月14日、ホームにセトゥーバウを迎える。

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