【移籍市場超速報】ラツィオが南米王者サン・ロレンソからCBを獲得へ。ナポリの中盤補強はグズマンで決着か

2014年08月19日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

250万ドルの違約金をラツィオは支払う用意。

サン・ロレンソでリベルタドーレス杯を制したジェンティレッティは、29歳のベテランCB。ラツィオ移籍が濃厚だ。 (C) Getty Images

【ラツィオ】南米王者サン・ロレンソからCBジェンティレッティを獲得へ
 
 センターバックの補強に動いていたラツィオ。先日リベルタドーレス杯を勝ち取ったサン・ロレンソ(アルゼンチン)のCBサンティアゴ・ジェンティレッティ獲得に向けた交渉が大きく進展している。
 
 ジェンティレッティの違約金は250万ドル(約2億5000万円)で、ラツィオはその金額を支払う用意がある。選手サイドとの交渉も3年契約で合意に近づいており、そこが固まれば移籍が実現する見通しだ。
 
【ナポリ】デグズマン獲得はほぼ決定
 
 ナポリがかねてから進めてきたオランダ代表MFジョナサン・デグズマン(ビジャレアル)の獲得交渉が大詰めを迎えている。本人との間ではすでに合意が成立しており、ビジャレアルも移籍金600万-650万ユーロ(約8億4000万-9億1000万円)で放出に応じる見通し。
 
 ビジャレアルにはQPRが800万ユーロ(約11億2000万円)をオファーしてクラブ間合意を取り付けたが、デグズマン本人が同意せず移籍が流れた経緯がある。一両日中にもナポリ移籍が正式に決まる可能性は極めて高い。
 
 一方、ラファエル・ベニテス監督の構想から外れているチリ代表FWエドゥアルド・バルガス(昨シーズン後半はバレンシアにレンタル)に、サンダーランド、QPRというプレミアリーグの2クラブが興味を示している。サンダーランドのオファーは単なるレンタル、QPRは獲得オプション付きレンタルを提示中。本人がどちらの選択肢を選ぶかが注目される。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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