「27分間なにもしてないじゃないか」「クソくらえ!」バレンシアの指揮官とエースが試合中に口論

2018年12月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

試合中に監督から呼び寄せられ…。

ゲデス(右)の不調もあり、低迷するバレンシア。マルセリーノ監督(左)の立場も危うくなりつつある。(C)Getty Images

 今シーズンのラ・リーガで、もっとも期待を裏切っているチームと言っても過言ではないのがバレンシアだ。

 14節を終えた時点で、わずか3勝(8分け3敗)しか挙げられず、まさかの15位に低迷。4位に躍進して、チャンピオンズ・リーグの出場権を獲得した昨シーズンの強さは完全の影を潜めている。

 とりわけ深刻なのが決定力不足で、ここまでリーグワーストタイの11得点。守備陣がリーグ2位の11失点と健闘しているのとは、あまりに対照的だ。

 最大の戦犯のひとりが、ウイングのゴンサロ・ゲデスだ。スピードに乗ったドリブル突破とカットインからの豪快なシュートで攻撃を牽引した昨シーズンのキレを失い、ここまで0得点・1アシストと精彩を欠く。
 
 14節のレアル・マドリー戦では、こんなシーンがテレビカメラに捉えられた。マルセリーノ・ガルシア・トラル監督にタッチライン際に呼び寄せられ、叱責を受けたのだ。

 口の動きから読み取ると、指揮官から「27分間なにもしてないじゃないか」と怒鳴られたグエデスが、「クソくらえ!」と言い返している――。複数の現地メディアがそう報じている。

 試合後、マルセリーノ監督は、そのゲデスについて、「(恥骨炎を抱えているが)本人が問題ないと言ったから先発で使った」とコメントするに留まった。

 騒動の3日後に開催されたコパ・デル・レイのエブロ(2部B)戦では、ベンチから外れたゲデス。これはコンディションを考慮しての温存だと見られているが、現地時間8日に行なわれる2位セビージャ戦との重要な一戦で、出番は巡ってくるのだろうか……。
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