「W杯よりCLの方が重要なんだろうね」バロンドールに届かなかったグリエーズマン、各方面に皮肉!?

2018年12月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

欠席した2人のスーパースターに対しても…

ジネディーヌ・ジダン(1998年)以来となるフランス人選手の受賞はならず。ちなみに06年のファビオ・カンナバーロ(イタリア)を最後に、W杯開催年で優勝国から受賞者は出ていない。

 12月3日(現地時間)に今年のバロンドールが発表され、レアル・マドリーに所属するクロアチア代表のルカ・モドリッチが受賞した。長く続いた、リオネル・メッシとクリスチアーノ・ロナウドの「2強時代」に終止符が打たれたかたちだ。
 
 モドリッチは、前人未到となるマドリーのチャンピオンズ・リーグ(CL)3連覇に貢献し、クロアチア代表ではキャプテンとして、ロシア・ワールドカップ(W杯)で同国史上初の準優勝へとチームを導いた。
 
 ただ、そのW杯でトロフィーを掲げたのはフランスだ。だからこそ、世界王者となったアントワーヌ・グリエーズマンは、フランス人選手がバロンドールに選ばれるべきと主張。アトレティコ・マドリーでヨーロッパリーグも制している自身が受賞に相応しいと訴えていた。
 
 投票結果が発表される前、グリエーズマンは、「自分の国に帰って来れて、嬉しいよ。素晴らしい夜を楽しみたい」とコメント。また、事前にモドリッチの受賞が報じられていたこともあり、皮肉を隠さなかった。(スペイン紙『Marca』より)
 
「フランス人選手が受賞できなかったら残念だよ。きっと、W杯よりも欧州のカップ戦の方が大事ということなんだろうね。でも、どうなるかを見ようじゃないか」
 
 だが、事前に漏れ伝わっていたように、トロフィーはモドリッチに贈られることとなった。結果が分かっていたからなのか、2位となったC・ロナウドは授賞式を欠席している。メッシも、セレモニーの場にはいなかった。
 
 発表後、グリエーズマンは「ひとりでいたいかと聞かれたけど、ファイナリストになったのは誇らしいことだ。僕はリスペクトするためにここにいる」と、授賞式に出なかったビッグネームへの苦言ともとれるコメントを残している。
 
 一方で、バロンドールを手にするために何が必要か問われると、グリエーズマンは「良い質問だね……」とだけ答えた。
 
 サッカー界には、最高級の優れた選手がたくさんいる。グリエーズマンを推す声もあったのは事実だ。最優秀選手の称号に相応しいのは誰か、今後も議論が尽きることはないだろう。
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