「彼らはトップ6に残る」日本人トリオが先発して4連勝! 相手チームの番記者がSTVVの強さを“本物”と讃える

2018年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「STVVが試合を支配していた」

4試合連続ゴールはならずも、3点目の起点となるなど要所で存在感を発揮した鎌田。 (C)STVV

 ベルギー1部のジュピラー・リーグ第17節が行なわれ、日本代表の冨安健洋と遠藤航に加え、鎌田大地らを擁するシント=トロイデン(STVV)はリーグ2位のアントワープの本拠地に乗り込み、3-1で勝利を収めた。

 この試合では3試合ぶりに遠藤航が先発に復帰。日本人選手3人が顔を揃えたSTVVの躍動に、ベルギー・メディア『VOETBAL KRANT』のアントワープ番記者、ヤニック・ランブレヒト記者は「カナリアス(STVVの愛称)はホームの赤いシャツ(アントワープ)を遠ざけ、優れた布陣で3得点を挙げた」と脱帽している。

「すべてを支配したのはSTVVだった。試合の始まりは波乱混じり。アントワープはMFのひとりが早々に怪我でピッチを去ったが、先制点は(アレクシス・)デ・サールへの肘打ちによるPKだ。ファウルに議論の余地はなかった。PKは(ジョーダン・)ボタカへの追い風であった。

 アントワープは間違いなく攻撃が停滞気味で、カウンターで攻め込むシーンでようやく冨安の足を使い、オウンゴールを得た。だがそれまでだった。STVVはボサイルスタディオン(アントワープのホームスタジアム)で歓声を浴び、37分にポル・ガルシアがDFを切り刻んだ後にロマン・ベズスが足を合わせたのは、この試合で最も美しいゴールだった。

 2点を奪っても彼らが熱意を欠くことはなかった。それに引き換え、アントワープは精度を欠いていた。75分にガルシアが押し込んだゴールで最終スコアは1-3。STVVはアントワープがヘンクからトップを奪えないその間に、実力で(プレーオフ1の出場圏内である)トップ6の地位を確固たるものにするため、3ポイントを重ねたのだ」

 また、ベルギーの全国紙『De Standaard』は、これまでリーグ戦フル出場の冨安を「不運なオウンゴールを献上してしまったが、その後は落ち着きを取り戻して試合を引き締めた」と評した。また、これまで9ゴールを積み重ねた鎌田は「要所で脅威を与え続け、ストライカーとして存在感を示した」、3試合ぶりに中盤で先発出場した遠藤は「ヨアン・ボリの不在を解決した」と勝利への貢献を評価されている。

 リーグ5位をキープしたSTVVは、12月9日にホームで名門スタンダール・リエージュと対戦する。
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