【鳥栖】『F・トーレスの去就は?』『新監督の招聘は?』竹原社長が現況を明かす

2018年12月02日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「新聞には何人か新たな名前が出ていますけど」

F・トーレスの去就には様々な憶測が飛び交う。果たして、元スペイン代表FWの行く末は。写真:田中研治

[J1リーグ34節]鹿島0-0鳥栖/12月1日/県立カシマサッカースタジアム
 
 サガン鳥栖は12月1日、J1の最終節で鹿島アントラーズと対戦。スコアレスドローで終え、J1残留を確定させた。
 
 試合後に選手と監督が安堵の表情を浮かべていたのが印象的だったが、それ以上に胸をなでおろしているのは、竹原稔代表取締役社長かもしれない。
 
「残留できて良かったです」
 
 試合後に取材に応じた竹原社長は開口一番、なにかから解放されたような晴れやかな口調でそう言った。
 
「私が就任してから、一番難しい年でした。決断がすべて難しい年になってしまいましたね。でも良い勉強になったという言い方は変ですけど、良い体験をさせていただいた。より良いチームに、ということを今年ずっと考えてきた。いろいろあったなかでは、良い決断をしてこれた結果が、残留につながったとポジティブに思う部分と反省する部分を同時に見ていきたいと思っています」
 
 結果としてJ1残留を果たしたが、今季のこの低迷を教訓にしなければいけない。来季に向けた課題は山積みだろう。
 まずは監督の進退問題。マッシモ・フィッカデンティ前監督に代わって指揮権を託された金監督は、以降のリーグ戦を3勝2分と無敗で駆け抜け、見事に残留に導いた。この韓国人監督を「100点満点」と評価する竹原社長は、現状を語る。
 
「今日まででお互い白紙に戻ります。今から強化部と将来どうしていくのか話して考えながら決めたいと思っています。新聞には何人か新たな名前が出ていますけど、意図するところとは違うなと。ミョンさん(金監督)とも話してみないといけません」
 
 一部報道によれば、水原三星のソ・ジョンウォン監督をリストアップしているという情報も挙がっているが、今のところその真偽や進捗状況は明らかになってはいない。金監督の続投も視野に入れながら考慮していく構えのようだ。
 
 さらに気になるのが、この夏に大枚を叩いて獲得したフェルナンド・トーレスの去就だ。この元スペイン代表FWは、税制の関係で1年契約のため今冬に一度フリーになる。そのため、様々な憶測が飛び交っている。

次ページ大口スポンサー「Cygames」が撤退する可能性も

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事