「降格危機から救い出す!」「投資の価値を証明」J挑戦1年目で得点王となったジョーを母国メディアが大絶賛!

2018年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

24ゴールでパトリックを引き離してJ1得点王に!

緊張感のある2つのPKを難なく決めて名古屋を残留に導いたジョー。その出色の出来を母国メディアも褒めちぎった。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 名古屋グランパスを残留に導き、Jリーグ挑戦1年目でリーグ得点王となった元セレソンのストライカーのパフォーマンスに母国メディアも称賛の声を上げている。

 33節終了時点で16位だった名古屋は、12月1日に行なわれたJ1リーグ最終節で湘南ベルマーレが対戦。結果は2-2で引き分けたが、他会場でジュビロ磐田が川崎フロンターレに敗れたため、得失点差で15位に浮上。逆転でJ1への生き残りを決めた。

 名古屋にとって最終節は苦しい一戦となった。19分に菊地俊介に先制点を奪われ、さらに37分には梅崎司にPKを沈められて、湘南に2点を先行されたからだ。

 しかし、その窮地に奮い立ったのが、名古屋のエースであるジョーだ。67分に自ら獲得したPKを難なく決め、さらに75分にもPKを沈め、値千金の同点ゴールをゲットしたのである。

 土壇場での逆転残留に大きく貢献したジョーは、この2得点で通算得点数24としてJ1得点王も獲得した。そんなブラジリアン・ストライカーの活躍ぶりを母国の一大メディア『Globo』も絶賛している。「ジョーが名古屋を降格危機から救う2点を決めて日本の得点王に!」と銘打った記事内で次のようにレポートした。

「点取り屋のジョーは、チームをトップディビジョンからの降格危機から救い出す2つのPKを決め、名古屋グランパスがシーズン開幕前に大金を投資したその価値を示した。彼は33試合で24ゴールというハイスコアを叩き出し、同胞のパトリック(サンフレッチェ広島)を上回って得点王となった」

 また、最後まで予断を許さない熾烈な争いが繰り広げられた湘南戦について、「落ち着いて息をつく余裕など名古屋の選手たちにはなかった」と綴った『Globo』は、「ジョーもJリーグで最初のチームの生き残りを祝うために試合終了後も待たなくてはいけなかった」と、その戦いがかなり厳しかったことを伝えた。

 とはいえ、ジョー個人にとってはこれ以上ないデビューシーズンとなったことは間違いないだろう。1100万ユーロ(約14億3000万円)と言われる高額の移籍金で名古屋に鳴り物入りで加入した元セレソン戦士は、得点王を獲得して対価に見合うだけの目に見える結果を残し、逆転での残留にも寄与する最高の形で1年目を締めくくったのだから。

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