AFCアワードで長谷部誠が日本人で4人目の栄誉!! 元日本代表主将はアジアの中でどう評された?

2018年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本代表として114試合に出場、そしてアジアサッカー発展への貢献を評価

長谷部誠はW杯ベスト16進出を達成した日本代表を主将として率い、大会後に代表引退を発表している。 (C) Getty Images

 アジア・サッカー連盟(AFC)は11月28日、オマーンのマスカットでAFCアニュアルアワード2018の表彰式を開催。年間最優秀監督部門で、鹿島アントラーズを初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇に導いた大岩剛監督が受賞するなど、日本勢が6部門で表彰を受けた。

 このうちのひとつ、アジア圏外でプレーするアジア人選手が対象の最優秀インターナショナル選手賞を、長谷部誠(フランクフルト)が受賞した。これまで日本人選手は2012年に香川真司(ドルトムント)、2013年には長友佑都(当時インテル、現ガラタサライ)、2016年には同年のプレミア・リーグで優勝したレスターの岡崎慎司が受賞した。

 AFCは長谷部の選出にあたり、こう評している。

「元日本代表の主将であるマコト・ハセベは現在、ドイツのブンデスリーガ、フランクフルトでプレーしている。長谷部はロシア・ワールドカップに参加し、ベスト8を懸けたベルギー戦で3-2で敗れたが、サムライブルーをアジア勢唯一のベスト16進出に導いている。

 彼は3度のワールドカップで日本代表のキャプテンを務め、2011年にはアジアカップ制覇も成し遂げた。34歳の長谷部はロシア・ワールドカップ後に代表を引退すると発表。日本代表として114試合に出場した。

 彼の経歴は浦和レッドダイヤモンズに始まり、その後ドイツのヴォルフスブルク、ニュルンベルクと渡り歩き、現在はフランクフルトに在籍。代表に別れを告げ、フランクフルトに専念している長谷部は、現在クラブで確固たるポジションを手に入れ、クラブも好調の一途を辿っている(※11月29日現在でリーグ3位)」

 今回の受賞は、長谷部の働きが日本、そしてアジアサッカーの地位向上と発展に寄与したと高く評価された結果だろう。

 このほか、女子部門では最優秀監督にアジア杯とアジア大会を制したなでしこジャパンの高倉麻子監督が、最優秀ユース選手にはU-20女子ワールドカップで初優勝したメンバーの中から宝田沙織が選ばれ、そのU-20女子代表を率いた池田太監督がAFC会長特別賞を受賞した。

 各部門の候補者一覧は以下の通り(順番はAFC発表順に準ずる、敬称略)。

◇AFC会長特別賞
池田太(U-20女子代表監督)

◇インスパイアリング協会賞
日本サッカー協会

◇最優秀フットサル部門
アリ・アスガル・ハサンダデフ(イラン代表)

◇最優秀女子指導者部門
高倉麻子(日本女子代表監督)

◇最優秀男子指導者部門
大岩剛(鹿島アントラーズ監督)

◇最優秀男子選手部門
アブドゥルカリム・ハサン(アル・サッド)

◇最優秀女子選手部門
ワン・シュア(パリSG)

◇最優秀女子ユース部門
宝田沙織(セレッソ大阪堺レディース)

◇最優秀男子ユース部門
トゥルキ・アル・アマル(U-19サウジアラビア代表)

◇最優秀インターナショナル部門
長谷部誠(フランクフルト)

 

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