「彼は魔法を使える」敗北のフェイエ戦、堂安律のプレーが敵地ファンの間でも話題に!!

2018年11月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

アウェー地元紙が絶賛するほどの存在感

敗戦ながら地元紙のMOMに選出。試合終了後には、相手の10番トニー・フィルヘナから握手を求められるシーンも。 (C)Getty Images (C) Getty Images

 11月25日に開催されたエールエディビジ第13節、16位フローニンヘンが3位フェイエノールトの本拠地デ・カイプに乗り込んだ一戦は、1-0でホームチームが勝利している。フローニンヘンは、エクセルシオール戦、ヘーレンフェーン戦と2連勝した布陣を継続し、日本代表MF堂安律は右サイドハーフで先発したが、3連勝とはならなかった。

 しかし、この試合には敗れたものの、堂安個人への評価は非常に高い。ロッテルダムに本拠地を置くオランダ紙『Algemeen Dagblad』はこの試合のMOMに敗れたフローニンヘンから堂安を選出。「前半に放ったシュートはポストに阻まれたが、日本人選手はピッチ上でベストだった。フェイエノールトとの対戦で、堂安は自らがより高いレベルでプレーできる能力を見せつけた」と絶賛している。

 試合中、堂安は非常に厳しいマークを背負いながらのプレーとなった。ボールを持てばオランダ代表のヨルディ・クラシーや同U-20代表のティレル・マラシアから厳しいチェックが入り、思うように前を向かせてもらえないシーンも多かった。

 しかし、それを打開したのも堂安の個人技だった。

 18分、フローニンヘンのサミル・メミシェビッチが、右サイドタッチライン際の堂安に送ったパスをダイレクトヒールで前線に反らし、ぴったりとマークについていたマラシアをかわしてドリブルで突進。完全にマークを外して走り出した堂安を阻止するには、マラシアは後ろからのファウルで止めるしか手段が残されていなかった。

 このプレーはアウェーのスタジアムをも沸かせるほどのインパクトを与えた。フローニンヘン公式はSNSでこのシーンを公開し、堂安のスキルに改めて驚いているようだ。地元サポーターからも「彼は魔法を使える男だ」「スキラーボーイ」と絶賛のコメントが寄せられている。

 敗北したフローニンヘンは暫定16位。次戦は12月2日(現地時間)、ホームでNACと対戦する。敵地のメディア、そしてファンをも虜にした堂安は、次こそは勝利という結果を手に入れられるだろうか。

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