「セルクルの“定位置”を獲得」首位撃破&3連勝に貢献した植田直通を地元メディアが称賛!

2018年11月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

セットプレーから先制点の起点に

植田は3試合連続出場、スタメンでの出場は2試合ぶりとなった。セルクル・ブルージュはヘンクの攻撃陣を相手に最後は10人で守り切り、勝利を収めている。 (C) Getty Images

 ベルギー1部のジュピラーリーグ第16節で、9位のセルクル・ブルージュが今シーズン初のリーグ戦3連勝を飾った。今夏新加入の植田直通もフル出場で勝利に貢献している。

 セルクル・ブルージュは11月3日の第14節・ムスクロン戦を2-1、11月10日の15節・ベへレン戦を2-0で勝利。そしてつい先日行なわれた16節では、現在リーグ首位のヘンクとアウェーで対戦し、2-1で勝利を収めた。

 試合は26分、CKからヘンクDFのオウンゴールでセルクル・ブルージュが先制。34分にはセルジュ・ガクペが追加点を決めた。

 81分、アルノー・ルサンバが2枚目のイエローカードを提示されて退場し、10人で残り時間を戦う事態に。後半アディショナルタイムにはヘンクのレアンドロ・トロサードのミドルシュートで1点を返されたが、最後までリードを守り切った。

 ベルギー全国紙『Nieuwsblad』は、CKでヘディングで競り勝ってオウンゴールを誘発する起点となり、粘り強い守備で勝利に貢献した植田を、「今夏、鹿島アントラーズからセルクル・ブルージュに移籍してきたナオミチ・ウエダは非常に好調。代表ウィーク明けに、彼はどうやらセルクルでの"定位置"を確保したようだ」と評し、本人のコメントを紹介している。

「ムスクロン戦は途中から右SBを務めましたが、不思議な気持ちでした。今日は右CBで起用してもらえたことは僕にとってうれしいし、良いことです。

 ここで試合に出場してプレーすることは、僕にとって理想的な学びの場でもあります。今日は強いチームを相手に、いいプレッシャーのなかでフル出場することができ、勝てて良かった。リーグの順位も9位といい位置につけているし、チームとして正しい方向に進んでいると感じています」

 シーズン当初は周囲との連係もぎこちなさが目立ったが、11月に入り、植田は3試合連続で出場し、チームの3連勝に大いに貢献。ヘンク戦翌日にベルギーのサッカーサイト『Voetbal Nieuws』がウェブに設置したアンケート「植田はジュピラーリーグの有効な補強であるか?」という質問には、300件以上が回答し、およそ88%が「YES」と回答している。

 新天地で少しずつチームに馴染み、勝利後にサポーターとともに喜ぶ姿も様になってきた。ベルギーで自らの地位を確立しつつある24歳が、再び日本代表に招集される日も遠くなさそうだ。

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