ラ・リーガ13節のバジャドリー戦で１－０の勝利を収め、８節以来の首位に浮上したセビージャ。今夏に就任したパブロ・マチン監督の下で快進撃を見せるチームを牽引するのが、この試合で決勝点となるゴールを決めたアンドレ・シウバだ。
 
　30分、エリア内でフリーになると、パブロ・サラビアの右からのクロスにドンピシャのヘッドで合わせて、今シーズン８ゴール目を奪取。目下、得点ランクの４位タイにつけている。
 
　イタリアの水が合わず、ミランで不調に喘いだ昨シーズンが嘘のようだ。ヨーロッパリーグでは10戦６発と結果を残したとはいえ、セリエAでは24試合でわずか２ゴール。3800万ユーロ（約49億円）の移籍金に見合った成績は残せなかった。
 
　今夏はゴンサロ・イグアインが加入したミランで居場所を失い、セビージャにレンタルされたポルトガル代表FWは、しかし新天地で生まれ変わったように自慢のゴールセンスを発揮。ラージョ・バジェカーノとの開幕戦でいきなりハットトリックを達成すると、その後も順調に得点を重ねている。
 

　この活躍にセビージャは、3500万ユーロ（約45億円）の買い取りオプションを行使する構えだ。ホアキン・カパロスSDが次のように語っている。
 
「ファンには安心してもらいたい。彼と長期契約を結ぶことになるだろう。我々は買い取りオプションを持っており、今シーズン終了後、もしくはその前に行使するつもりだ」
 
　A・シウバ自身も、「先のことはわからないけど、僕はセビージャの選手だ。ここで幸せだよ」とコメントしており、スペインでのプレーに満足しているようだ。
 
　バルセロナやレアル・マドリーが本調子でないだけに、この主砲がこのままゴールを量産すれば、セビージャが優勝争いに食らいついていく可能性は十分にある。