Ｊ１リーグ33節の広島対名古屋が11月24日、エディオンスタジアム広島で行なわれ、アウェーの名古屋が２-１で勝利。先日、森﨑和幸が今季限りでの引退を発表し、現役最後のホーム戦だったが、広島は勝利で飾ることが出来なかった。
 
　森﨑も「本当に悔しいですね」と肩を落とす。だが、ゲームに敗れたとはいえ、サポーターは広島のレジェンドに向けて、試合前に背番号の８番を記した特大のコレオ（写真参照）を用意するなど、スタジアムは感動的な光景に包まれた。
 
　森﨑はしみじみとサポーターやクラブ関係者に感謝の意を述べた。

「試合前からたくさんのサポーターが８番のユニホームを着てくださったり、チャントを歌ってくれたり、そういうサポーターもたくさん僕のために良い雰囲気を作ってくれました。クラブ関係者もスタジアムのあちこちで、グッズを販売してくれたり、僕のためにいろいろやってくれたので、期待に応えたかったです。
 
　（コレオは）海外とかではああいうのを見たことあると思いますけど、日本国内であまり見た覚えがないので、そういった意味では広島のサポーターは日本一かなと改めて思いました。試合前の８番のコレオを見た時は若干ウルっと来ました」
 
　森﨑が目にした光景はサポーターに愛されていた証。エディオンスタジアム広島には温かみのある雰囲気が流れていた。
 
取材・文●志水麗鑑（サッカーダイジェスト編集部）