J1残留争いは最終局面!対象4クラブの"サバイバル条件"は?

2018年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

いずれのチームも「勝てば無条件で残留」

 J1リーグ33節の9試合が24日、各地で開催。17位の柏レイソルはセレッソ大阪を3-0で下したものの、他会場で14位の湘南ベルマーレ、15位のサガン鳥栖、16位の名古屋グランパスも揃って勝利したため、柏のJ2降格が決定した。
 
 この結果、今季のJ1は17位の柏、18位のV・ファーレン長崎が自動降格に。残留争いの焦点は、J1参入プレーオフ行きとなる16位に、どのチームが回るかに絞られた。
 
 サバイバルの対象となるのは、12位の横浜F・マリノス、13位のジュビロ磐田、14位の湘南、15位の鳥栖、16位の名古屋の5チームだ。ただし、横浜は得失点差の関係でほぼ残留が決定的と言えるため、ここでは磐田以下の4チームの残留条件を見ていこう。
 
●13位:ジュビロ磐田
勝点41 10勝11分12敗
34得点・46失点 得失点差-12
最終節の対戦相手:川崎フロンターレ(アウェー)
 
 もっとも優位な立場にいる磐田は、引き分け以上で残留が決定。負けた場合のみ、他のライバルクラブがすべて引き分けると、得失点差でJ1参入プレーオフ行きとなる。最終節はアウェーの川崎フロンターレ戦と厳しい相手が待っており、名波浩監督も「最終節はアウェーのチャンピオンチームですが、胸を借りるつもりとかそんなもんじゃなくて、全力をもってやらなくてはいけないゲームだと思っています」と不退転の覚悟だ。
 
●14位:湘南ベルマーレ
勝点40 10勝10分13敗
36得点・41失点 得失点差-5
最終節の対戦相手:名古屋グランパス(アウェー)
 
 アウェーで名古屋との直接対決に挑む湘南は、勝てば文句なし、引き分けでも残留が決まる。負けた場合は、鳥栖の結果次第となるため、なんとか自力で結果を引き寄せたいところだろう。曺貴裁監督も「まだ残留もなにも勝ち取ったわけではない。必ず次の試合に勝って決めたいと思います」と気を引き締めており、メンタル面も含めて万全の準備で挑むと誓った。
 
●15位:サガン鳥栖
勝点40 10勝10分13敗
29得点・34失点 得失点差-5
最終節の対戦相手:鹿島アントラーズ(アウェー)
 
 湘南と勝点&得失点差で並び、総得点の差で15位の鳥栖は、他会場で名古屋と湘南の"潰し合い"があるため、引き分け以上で残留を決められる。とはいえ、最終節は好調の鹿島アントラーズとの対戦と、磐田同様に厳しい相手が待ち構えている。鹿島とは4節のホームゲームで対戦し、0-1で敗れているだけに、ここでリベンジを果たして歓喜の瞬間を迎えたいところだ。
 
●16位:名古屋グランパス
勝点40 12勝4分17敗
50得点・57失点 得失点差-7
最終節の対戦相手:湘南ベルマーレ(ホーム)
 
 湘南との直接対決を迎える名古屋も、勝てば残留が決定。引き分けでも可能性はあるが、その場合は磐田または鳥栖の敗戦が条件だ。名古屋は最終節をホームで戦えるという地の利があり、得点ランクトップに立つエースのジョーも「ホームゲームでもしかしたら1年間で一番大事な試合になるかもしれない。サポーターの力を借りてしっかり勝ち、残留を決めたい」と意気込む。

 いずれのチームも「勝てば無条件で残留」という条件下で行なわれる最終節は、文字通り白熱の展開になるだろう。J1サバイバルのクライマックスは、12月1日(土)の14時、一斉にキックオフされる。
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