「タイトルを獲れないなら退団した方がいい」 サラーの去就に元日本代表監督が意見! クロップの反応は?

2018年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

クロップはアギーレの発言を呆れ気味に…

今年8月からエジプト代表を率いているアギーレは、自軍のエースであるサラーの去就に持論を展開した。 (C)REUTERS/ AFLO

 元日本代表監督の発言が、物議を醸している。

 発信者は、今年8月からエジプト代表を指揮しているハビエル・アギーレだ。2014年の7月から翌年2月まで日本代表を率いたメキシコ人監督は、今月22日、エジプト・メディア『ONSport』で、リバプールに所属する大黒柱モハメド・サラーの去就について、次のように持論を展開したのだ。

「サラーはリバプールでタイトルを獲れないのであれば、1年か2年のうちに退団した方が良いだろう。ユルゲン・クロップ監督も、そのことをよく理解しているはずだ。だから彼らは、トロフィーを獲得するために全力を尽くしているんだからね」

 昨夏にローマから加入したサラーは、あっという間にチームにフィット。プレミアリーグで史上最多となる32ゴールを叩き出し、さらにチャンピオンズ・リーグ(CL)でもゴールを量産し、決勝進出にも貢献した。しかしそんな韋駄天の大活躍も虚しく、リバプールは無冠に終わっている。

 リバプールが最後にメジャータイトルを獲得したのは、2011-2012シーズンのリーグカップが最後だ。2015年10月にクロップを招聘してからは、カップ戦3度(リーグカップ、ヨーロッパリーグ、CL)の決勝に進出したが、いずれも栄冠には手が届いていない。

 このように長きに渡ってリバプールがタイトルから無縁の道を歩んでいるという事実に対し、アギーレは代表指揮官として、サラーに助言を送ったつもりだったのだろう。

 無論、この発言にリバプールの熱血漢は黙っていない。24日に行なわれるプレミアリーグ第13節ワトフォード戦の前日会見でクロップは、「余計なお世話だね」と呆れ気味に、アギーレに反論した。

「じゃあ、アギーレ監督がこの2年間で何のタイトルも獲れなかったら、国を移るべきだね。まったく、どうしてあんな発言をしたのかが理解できない。聞くに堪えないことだし、私は彼の考えには絶対に同意しない。ただ、意見するのは自由さ。この世界はそういう場所で、彼は言いたいことを何でも言えるんだ」

 今シーズンも存在感を示しているサラーへは、バルセロナやレアル・マドリーなど、複数のメガクラブが興味を抱き続けているとされている。

 ただ、今年7月に2023年6月までの延長契約にサインしたばかりの26歳が、易々とリバプールを離れるとは考えにくいようにも思われるが、アギーレの言葉通りに今シーズンもタイトルに手が届かなかった時には、新天地を求めるのだろうか?
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