【日本代表】原口元気がFK弾も…。「カウントしないでほしい」

2018年11月21日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

試合後、原口に笑顔はなかった

FKからゴールを決めた原口だが……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 2018年11月20日、豊田スタジアムで行なわれたキルギス戦は4-0で日本代表の勝利に終わった。しかし、試合後、原口元気に笑顔はなかった。19分にFKから直接蹴り込んだチームの2点目についても「決めたと言っていいか分からない」と渋い表情を見せた。
 
 日本代表がFKから直接ゴールを奪ったのは約5年ぶりだが、それでも原口は「カウントしないでほしいですね」とコメント。相手GKのミスによって決まったゴールとの見方もできるので、そう原口が嘆くのも頷ける。「ゴールはゴールなんで良かったですけど、狙い通り蹴れたわけじゃないし……」と、もどかしさが感じ取れた。
 
 この日の原口はバイタルエリアで縦パスを要求するようなジェスチャーを何度か見せたが、流れの中から上手くフィニッシュに持ち込めたシーンはあまりなかった。後方から縦パスをそこまでもらえなかった点についても「まあ、(縦パスを入れるのは)簡単じゃないですからね。無理やり突っ込んで取られてもよくないので、難しかったですけど」とすっきりしないコメントを残していた。
 
 どこかモヤモヤを抱えているように見えたので、思い切って訊いてみた。「ロシア・ワールドカップでバチバチのバトルを経験してきた原口選手からすると、キルギス戦は物足りなかったか?」と。本人の答は以下のとおりだ。
 
「簡単ではなかったですよ。引いた相手に対してどうするかの練習にはなりましたけど、こういうチームに勝ってもアジアカップで優勝できるわけでもないので、ひとつの練習と捉えています。本番はこれから始まるわけで、またいろんなことを準備しないといけないと思っています」
 
 キルギス戦で感じたモヤモヤを、来年のアジアカップで吹き飛ばせるか。サポーターが望んでいるのは、ロシア・ワールドカップの時のように、力強く、ゴールにも絡むアグレッシブなプレーだ。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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