イタリア代表史上7人目となる100キャップ到達のキエッリーニ、NL敗退も意に介さずEURO2020出場へ意欲!?

2018年11月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分たちが成長を遂げていることを実感できた」

NL4試合で得点2と決定力不足という課題を残した一方で、守備では2失点とまずまずだったアッズーリ。またひとつ新たな勲章を手にしたキエッリーニは今大会、唯一の敗北を喫した敵地でのポルトガル戦を除く3試合に出場した。 (C) Getty Images

 11月17日(現地時間)、UEFAネーションズ・リーグ(NL)のリーグAグループ3でイタリアはポルトガルとスコアレスドローに終わり、グループ2位が確定して、来年6月に行なわれるリーグAの各グループ首位による決勝トーナメント「ファイナルズ」への進出はならなかった。
 
 昨年11月にスウェーデンを攻めあぐねて15大会ぶりにワールドカップ予選敗退を喫した舞台であるサン・シーロで、再び"敗退"を喫したイタリアだが、今回はあくまでも通過点であり、ロベルト・マンチーニ監督や選手の目は、次の大きな目標であるEURO2020に向けられている。
 
 指揮官はポルトガル戦について、「決定力不足を改善しなければならない。前半はゲームを支配しながら、後半は疲れてしまった。90分間を通して戦えるようにしなければ」と反省するとともに、「アウェーでのポルトガル戦(0-1の敗戦)に対しても悔いが残る。今回のように戦えていれば……」と付け加えた。(『Gazzetta dello Sport』より)
 
 しかし、一方で「先月のポーランド戦(1-0の勝利)と比べても、我々は進歩していると思う。チームは正しい道を進んでいると確信している。ポルトガルは守備的に臨んできたが、それに対する我々の戦い方も悪くなかったと思う」とも語っている。
 
 マンチーニ監督同様に、現状をポジティブに捉えているのは、キャプテンのジョルジョ・キエッリーニだ。
 
「ゴールが奪えなかったことは大きな問題じゃない。いずれ解決されるだろう。この試合を終えて、自分たちが成長を遂げていることを実感できた」
 
 そう語る彼は、この試合で代表100試合出場を果たした。「アッズーリ」でこれまでに大台に達したのは、ジャンルイジ・ブッフォン(176試合)、ファビオ・カンナバーロ(136)、パオロ・マルディーニ(126)、ダニエレ・デ・ロッシ(117)、アンドレア・ピルロ(116)、ディノ・ゾフ(112)で、キエッリーニは7人目の偉業達成者となった。
 
「今日は、頭よりもハートでプレーした。それでカウンターの危険にさらされたりもした」とポルトガル戦を振り返った34歳のCBだが、的確な読みと寄せで相手のシュートやクロスをブロックするなど、ワールドクラスのDFとして衰えを感じさせることはなかった。
 
「2020年6月に行なわれる欧州最大の大会に向けて、我々は十分に準備を積まなければならない」
 
 最後にこう語ったキャプテン。ロシアW杯予選の後には代表引退をほのめかしたこともあったが、今なお最終ラインに不可欠な存在、そしてチームの牽引役として、彼が次なるビッグイベントを目指すのは間違いないようだ。
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