メッシになるために必要な11のこと 「だから“メッシ2世”は出てこない」

2018年11月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

トップデビュー15周年を迎えてもなお世界を魅了。

別の惑星から来たエイリアン――。15年にも渡って世界のトップに君臨してきたメッシだけに、そう呼ばれるのもわからなくはない。(C)Getty Images

 2003年11月16日、バルセロナのリオネル・メッシはポルトとの親善試合でトップチームデビューを果たした。それから15年、バルサのエースはいまだ世界を魅了しつづけている。

 31歳になっても圧倒的なパフォーマンスを披露するメッシだけに、「彼は別の惑星から来たエイリアンだ」という賛辞も寄せられた。同僚のジェラール・ピケもそのひとりだ。

 スペイン・サッカーに精通し、メッシに関する本も上梓したギジェム・バラゲ記者は、英公共放送『BBC』で「本にも書いたが、メッシになるためには11のことが必要だ。そして、だからこそ、彼はエイリアンなんだよ。エイリアンにしかできないことだからだ」と、メッシを称賛した。

「まずは、家族とサッカー面での背景、それからモチベーション、野心、安定した努力、コミットメント、犠牲、自信、リーダーシップ、感情的知性、遺伝子、そして運が必要となる」

「そのすべてが一緒になってメッシとなる。なぜ『メッシ2世』が出てこないのか。それはこのすべてを併せ持つことが不可能だからだ。彼は山を転がる岩だったんだよ。何者も止められなかった。彼の道をふさぐものはすべて壊されていただろう」
 
 バラゲ記者は、メッシのサッカーの見方が独特であることを示すエピソードとして、バルサのエルネスト・バルベルデ監督から聞いた話を明かしている。残り30分から途中出場したメッシが試合の流れを完全に変えたセビージャ戦のことだ。

 バルベルデ監督はメッシに指示を出した。だが最後には、「レオ、分かっているな。君がすべきことは…ああ、君が好きなようにやってくれ」と、メッシに一任したという。バルベルデ監督はメッシを見て、「この男に何を説明しようっていうんだ?」と思ったそうだ。

 腕の骨折で一時戦列を離脱したにもかかわらず、今シーズンもラ・リーガで9ゴールを叩き出し、得点ランクの首位に立つメッシ。デビュー15周年を迎えたバルサの主将は、これからどんなプレーでファンを楽しませてくれるのだろうか。
 

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