遠藤航がベネズエラ戦で掴んだ手応えは?相棒の柴崎岳とプレーするうえで意識していたポイント

2018年11月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ひとりが前に出た時の距離感も良くなってきている」

ウルグアイ戦に続き、遠藤は柴崎とボランチでコンビを組んだ。アジアカップまでの残された時間でさらに連係面を向上させられるか注目だ。(C)SOCCER DIGEST

[キリンチャレンジカップ2018]日本 1-1 ベネズエラ/11月16日/大分スポーツ公園総合競技場
 
 11月16日のベネズエラ戦。選手を乗せたバスが渋滞に巻き込まれる異例の事態となった試合で、日本は前半のリードを守り切れず、1-1のドローに終わった。
 
 先月のウルグアイ戦まで森保ジャパン発足後3連勝を飾っていた日本だったが、この日は攻撃陣が決定力を欠く。39分に酒井宏樹が先制点を奪うも、その後は決定機を仕留め切れない。時間の経過とともに押し込まれる場面が増え、終盤に失点。1月に挑むアジアカップに向けて、課題を露呈する結果となった。
 
 試合後、遠藤が苦しんだベネズエラ戦を振り返り、反省の弁を述べた。

「今日はお互いに仕留め切れず、自分たちは後ろでしっかりと我慢しながら、無失点で進めるゲーム展開だったけど、そこで失点をしてしまうと、こういうゲームになってしまう」
 
 勝ち切れなかった一戦を悔やんだ背番号6だが、その一方で収穫もあったという。それがボランチでコンビを組んだ柴崎岳とのコンビネーションを深められた点だ。
 
 森保体制発足後、遠藤が柴崎岳とボランチでコンビを組むのは前回のウルグアイ戦に続いて2試合目。そのため、手探りの部分も大きかったが、「また少し良くなったと思いますし、中盤での切り替えの部分でいかに潰せるかとか。そこは意識できていたと思うし、ひとりが前に出た時の距離感も良くなってきている」と連係面は向上しつつあるという。
 
 とりわけ、手応えを掴んだのは状況に応じた臨機応変なプレーだ。

「守備での立ち位置とか、お互いどこにいるかは見ているし、攻撃でもひとり(後ろに)落ちたら高い位置を取るとか。シンプルですけど、常にお互いを見ながら、ポジションを入れ替えられているので、そこはどっちが攻撃、守備とかは決めずにやって、残ったほうが良い時は残って後ろでボールを受けるし、スムーズなポジションチェンジを考えていた」
 
 このベネズエラ戦で得た自信を次のキルギス戦でさらに深められるか。遠藤にとって、アジアカップ前最後の一戦はボランチコンビを成熟させる場となるはずだ。
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