ルーニー、華々しく代表引退! でも「ゴールはしなくてよかった」。一体なぜ?

2018年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

15年の代表キャリアの集大成をウェンブリーで満喫!

親善試合ではあったものの、ひとたびピッチに立てば、力強いプレーを随所で見せつけたルーニー。当人も自身の出来には満足できたようだ。 (C) Getty Images

 11月15日、イングランド代表に1試合限定で復帰したウェイン・ルーニーが、アメリカ代表との国際親善で途中出場し、これまでの功績を称えられて代表キャリアを終えた。

 慈善試合「ウェイン・ルーニー財団国際試合」として行なわれた一戦で、背番号10を纏ったルーニーは、イングランドが2-0とリードして迎えた58分、マンチェスター・ユナイテッドの後輩ジェシー・リンガードとの交代でピッチに登場。キャプテンマークを巻き、得点こそなかったが、通算のキャップ数を120とした。

 2003年12月2日のオーストラリア戦、当時17歳で代表デビューしてから15年。スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)での活動に終止符を打ったルーニーは、歴代最多の53得点を記録している。

 英公共放送『BBC』の取材に応じたルーニーは、「僕の得点記録を抜くと信じているから、試合前の表彰にいてくれと彼に頼んだ」と、現主将ハリー・ケインがいずれ自らの記録を更新すると述べている。

「こうやってファンの前に再び立てたのは素晴らしかった。僕と家族にとって特別なことだったよ」

 代表の重要な調整の場を使ったこの限定復帰には一部で反対の声も上がっていた。それだけにルーニーは、「今日はゴールを決めていたら、それを通算のゴール数にカウントすべきかどうかでまた議論になっていただろうから、得点しなくて良かったんじゃないかな」と皮肉めいた冗談を飛ばしている。

「ウェンブリーに戻ってきて、ホームのファンの前で、みんなが素晴らしい出迎えをしてくれた。うれしい瞬間だった。ドレッシングルームの全員が楽しんでいたよ」

 試合後、ルーニーから言葉をかけられたケインは自身のツイッターで、「イングランド代表キャリアの素晴らしい最後。チャリティーのためのお金もたくさん集まり、しっかりと勝つことができた。良い夜だ」とつぶやいている。

 ロシア・ワールドカップで28年ぶりの4強進出と躍進したケインたち新世代のイングランド代表は、ルーニーをはじめとする偉大な先輩たちも成し遂げられなかった主要タイトル獲得という悲願を成就させることができるだろうか。

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