監督マラドーナ、モウリーニョを“師事”! ペップについては「チキタカを生み出したのはクライフ」

2018年11月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシへの批判的発言については「全部嘘だ」と否定

58歳のマラドーナは、3つ年下の“師匠”モウリーニョから何を授かる!? 写真は今年3月のイベント。 (C) Getty Images

 2010年の南アフリカ・ワールドカップでアルゼンチン代表を率いたディエゴ・マラドーナだが、ここまで監督としては大きな功績を残せていない。
 
 そんな彼はスペイン紙『Marca(マルカ)』のインタビューで、「指揮官として、私には学ぶべきことがたくさんある。だから今後、マンチェスターに行ってモウリーニョの練習を見て、色々と尋ねるつもりだ」と、マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督の指導を参考にすると明かした。
 
 モウリーニョを手本にするのは「疑いなくベストだから」と答えたマラドーナ。同メディアから、「マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督より、モウリーニョ監督が優れているか?」と問われると「私はそう思う。モウリーニョがベストだ」と答えている。
 
「グアルディオラの功績は、ヨハン・クライフが残してくれた武器を活かしたことだ。『チキタカ』はグアルディオラが生み出したものではない。クライフのものだ。グアルディオラは、自分が望む選手を世界中から選べるというだけだ。それなら、チキタカの実践はより簡単だ」
 
 アルゼンチンの英雄であるマラドーナは先日、W杯で指導したリオネル・メッシが、試合前に20回もトイレに行っていたと明かし、「リーダーシップを発揮できる選手ではない」と評して物議を醸した。
 
 だが、マラドーナはマルカ紙に対しては、「全て嘘だ」と否定。「レオは友人であり、私は友人のことを悪く言わない。思っていることがあれば、面と向かって言うさ」と、メッシを公に貶めたりはしないと強調した。
 
「レオについて言えるのは、彼は怪物だということだけだ。トイレに20回行く選手たちはいるが、メッシのことを言ったんじゃない。逆に、(南アフリカW杯で)レオはすぐに着替えてピッチに向かい、ボールを求めた。他の多くの選手が、ボールに隠れてやらなかったことだ」
 
 自身とメッシの間には「無条件の愛」があるというマラドーナは、現在、代表活動から離れているメッシがいずれ復帰すると予想した。
 
「私はそう思う。彼は戻らなければいけないだろう。そうじゃないと、アルゼンチンは火だるまだ。ただ、今はお休みなんだよ」
 
 マラドーナ監督の下でメッシが躍動し、母国を悲願のW杯優勝へと導く……アルゼンチンの人々が南アフリカで抱いた夢を、もう一度見られる日は訪れるだろうか。
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