マドリー、暫定監督の進退がかかったセルタ戦に快勝! 故障者続出のアクシデントを乗り切る

2018年11月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベンゼマが2ゴールに絡む大活躍。

巧みな動きで先制点を奪い、チームを波に乗せたベンゼマ。56分には強烈なシュートで敵のオウンゴールを誘発した。(C)Getty Images

 現地時間11月11日に実施されたラ・リーガ第12節、セルタ対レアル・マドリーの一戦は4-2でマドリーが勝利した。

 サンティアゴ・ソラーリ暫定監督がこのまま続投するのか、あるいはマドリーBの監督に戻るのかを決すると言われるゲームで奮起したのは、そのマドリーで9番を背負うカリム・ベンゼマだった。

 23分、ルカ・モドリッチのフワリと浮かせた縦パスに抜け出すと、ゴールに背を向けた状態でトラップして素早く反転。ゴールマウスを飛び出したGKの右側を破って、先制点をもたらした。

 さらに35分には、トニ・クロースのらしくないシュートミスで追加点にはならなかったものの、そのベンゼマが右サイドを敵陣深くまで持ち込んでマイナス方向に折り返したセンタリングが、ビッグチャンスを生んだ。

 そして56分、ふたたび右サイドを突破したのはベンゼマ。みずから放ったシュートはGKの股間を抜き、右のポストに直撃したあとセルタDFグスタボ・カブラルに当たって、ゴールに吸い込まれた。
 
 ホームのセルタも61分、ブライス・メンデスの柔らかい左足クロスを、後方から長い距離を走り込んだウーゴ・マージョがダイレクトボレーで叩き込み1点差としたが、マドリーは83分、アルバロ・オドリオソラが倒されて得たPKを、セルヒオ・ラモスが落ち着いて決め、ふたたび2点差とした。

 カゼミーロ、セルヒオ・レギロン、ナチョという守備ブロックの3人が揃って怪我で途中交代するアクシデントに見舞われながらも、好調セルタとの難しいアウェーゲームを巧みにコントロールしたマドリー。アディショナルタイムにもダニ・セバジョスが豪快なドリブルシュートを撃ち込んだ。

 終了間際にブライス・メンデスの強烈なミドルを浴びたものの、監督の進退がかかった大事なゲームに4ゴールを奪って勝利したマドリー。いわゆるビッグクラブとの対戦はなかったものの、ソラーリ就任後の公式戦に4連勝し、その4試合で15ゴールをもぎ取った(失点は2)。しかも、マルセロやラファエル・ヴァランヌ、ダニエル・カルバハルといった主力を欠きながら、だ。

 この結果を受けて、フロレンティーノ・ペレス会長はどのような決断を下すのか。インターナショナルマッチウイーク明け、マドリーのベンチにだれが座っているのかが注目されるが、ソラーリがその有力な候補のひとりであることは間違いなさそうだ。
 
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