ユベントス、C・ロナウドのゴールなどでミランに完勝! 古巣対決のイグアインはPK失敗、退場と散々…

2018年11月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウドは抜け目ないプレーで通算8点目

様々な位置から様々なプレーでミランに脅威を与え続けたC・ロナウド。着実にゴール数を伸ばしている。 (C) REUTERS/AFLO

 11月11日(現地時間)、セリエA第12節が行なわれ、ミランは0-2でユベントスに敗れた。
 
 このところ負傷者が続出しているミランが、王者ユベントスをサン・シーロに迎えた一戦。ともにリーグでは3連勝で、先週の欧州カップで白星を逃した者同士の対戦は、大方の予想通り、立ち上がりからアウェーチームが攻勢に立つ。
 
 6分にC・ロナウドがペナルティーエリア左手前からファーストシュートを放つと、その2分後、A・サンドロの左からのクロスを、ロドリゲスに競り勝ったマンジュキッチが打点の高いヘッドで合わせ、ゴール右隅に叩き込んで早くも先制点を奪う。
 
 この直後にも、同じようなかたちでマンジュキッチがロマニョーリに競り勝って惜しい場面を作ったユベントスは、ボールを保持し、様々なかたちでミランの守備を崩そうと試みる。
 
 対するミランは、ユベントスの圧力の前に効果的な攻撃を見せられず、フィニッシュにすら持ち込めない。スソがミドルでようやくファーストシュートを放ったのは、33分になってからだった。
 
 しかし39分、劣勢のホームチームにビッグチャンスが訪れる。カウンターでスソのパスを受けたイグアインのトラップで浮き上がったボールがベナティアの手に当たり、VARによってPKと判定されたのだ。
 
 キッカーのイグアインはゴール左隅を狙ったが、反応したGKシュチェスニーの手に当たったボールは、わずかに軌道を変えて左ポストをヒット。ミランは絶好の同点機を逸してしまった。
 
 後半、先に仕掛けたミランは前線から相手にプレッシャーをかけながら、サイドを攻略して再三クロスを入れてゴールを狙う。
 
 しかし、ユベントスはすぐに押し返し、54分にはA・サンドロのマイナスのクロスにC・ロナウドがきわどいダイレクトシュート。57分には右サイドのディバラのFKが右ポストをかするなど、立て続けにGKドンナルンマの牙城を脅かしていく。
 
 攻撃の活性化を図りたいミランは62分にカティスジェホに代えてクトローネを投入。65分にカウンターからケシエがドリブルで突き進み、左サイドでパスを受けたイグアインがクトローネにクロスを合わせようとするもはね返され、自らシュートを狙ったがゴールマウスを捉えられない。
 
 対するユベントスもカウンターでチャンスを作り、68分、C・ロナウドが高速ドリブルで中央を突き進み、エリア前でシュートを放つが、ドンナルンマがしっかり反応してキャッチする。
 
 ミランは攻め上がったロドリゲスが思い切ったシュートを浴びせたり、スソがエリアに侵入してからのクロスを試みたりするも、ユベントスはキエッリーニを中心とした守備陣が要所を押さえて決定的なプレーを許さない。
 
 そして81分、攻めに転じたユベントスはカンセロがエリア右に侵入して強烈なシュート。これをドンナルンマが弾いたところを、C・ロナウドが詰めて2点目を挙げ、勝利を確実なものとした。
 
 ミランは83分、イグアインがベナティアへのファウルで警告を受けると、主審に激しく異議を唱えて退場となり、怒りを露にした後、涙を浮かべてピッチを後に……。彼にとっては、昨シーズンまでの所属チームとの対戦は、散々なものとなってしまった。
 
 ミランはベストな状態ではなかったとはいえ、ユベントスとのあいだにはチームの完成度に大きな差があり、完敗と言ってもいい内容だった。一方の王者チームは、狙い通りの試合運びで、リーグ11勝目。C・ロナウドは通算得点を8に伸ばし、得点ランキングで2位に浮上している。
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