酒井高徳、先制点に絡み、守備でもチームを救う! ハンブルクは勝負強さを見せリーガ3連勝

2018年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井は自身も終盤に得点機を迎えたが…

今回も攻守に奮闘しながらフル出場を果たした酒井。このところは、非常に安定したプレーを披露している。写真は前節ケルン戦。 (C) Getty Images

 11月10日(現地時間)、ブンデスリーガ2部の第13節が行なわれ、ハンブルクは3-1でアウエを下した。
 
 前節にケルンを下して首位に躍り出たハンブルクが、13位アウエのホームに乗り込んだ一戦、酒井高徳は開幕戦からの連続スタメンを継続し、伊藤達哉は3試合連続でのベンチスタートとなった。
 
 ヴォルフ体制になってからは、守備面で慎重な姿勢を見せるようになったハンブルクだが、開始2分で左サイドを破られて冷や汗をかく。しかしその2分後には、CKからラクロワが決定的なヘディングシュートでやり返した。
 
 徐々にサイドを攻略して良いかたちを作るようになったアウェーチームは21分、酒井のダイレクトパスを受けたハントが右サイドのナレイにスルーパス。抜け出したナレイが入れたグラウンダーのクロスを、ラゾッガがフリーで押し込んで先制ゴールを奪う。
 
 スムーズにボールを繋いでの良い得点を見せたハンブルクに対し、ホームチームは23分、ペナルティーエリア内でボールを繋ぎ、粘ったテストロートが中央に流したボールをファンドリッヒが決めて同点。ハンブルクにとっては、リーガでは4試合ぶり(公式戦では5試合ぶり)となる失点となった。
 
 そこからはアウエのカウンターが冴え、ハンブルクは危ない場面を幾度か迎えたが、36分にアルプが強引にエリアに侵入して久々にシュートを放つと、40分にはCKから決定機を創出。ラゾッガのヘディングシュートがファーに流れたボールをフリーのナレイが頭で詰めようとするが、GKハースに返してしまう。
 
 後半もハンブルクが攻勢に立ち、アウエは縦に速い攻撃で対抗、50分にはナザロフがDFラインの裏に抜け出し、アウェーチームにとっては大ピンチとなったが、ここで懸命に戻った酒井が、足を伸ばして中央への折り返しをカット、窮地をしのいだ。
 
 その後、再三相手ゴールに迫り、連係プレーでアウエ守備陣を崩そうとしたハンブルクは、63分にナレイがDF2人をかわしてから、ノーステップのシュートをエリア外から突き刺して、再び勝ち越しに成功する。
 
 さらに68分、右サイドのハントが逆サイドのジャッタへラストパス。ボールを受けたジャッタは、角度のない位置からダイレクトでハースのニアを破って大きな追加点を挙げた。
 
 苦しくなったアウエは、前半から効果的だったロングボールでの攻めで活路を見出そうとし、73分にはファンドリッヒの縦パスで抜け出したナザロフがループシュートでGKポラースベックの頭上を抜くが、ゴールマウスを捉えることはできない。
 
 対するハンブルクは選手交代で守備固めに入りながらも、前がかりの相手に対して逆にチャンスを作り、酒井が好クロスでジャッタの惜しいヘディングシュートを引き出す。酒井は82分、ナレイのスルーパスを受けて今度は自身が決定機を迎えたが、相手に寄せられてゴールとはならなかった。
 
 ハンブルクは、残り時間を危なげなく過ごして勝利。ヴォルフ体制で無傷のリーガ3連勝を飾った。なお伊藤には、3試合連続で出番は訪れなかった。
 
 リーガは代表ウィークのため中断期間へ。再開後、ハンブルクは26日にホームでウニオン・ベルリンと対戦する。
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