2点先取のハノーファー、劣勢の後半を耐え忍んで今季2勝目! 代表招集の原口元気は87分から登場

2018年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

守護神エッサーの好守連発に救われる

ベブはこの試合でも抜群の存在感を示し、攻守連発のエッサーとともに勝利の立役者となった。 (C) Getty Images

 11月9日(現地時間)、ブンデスリーガ第11節が行なわれ、ハノーファーは2-1でヴォルフスブルクを下した。
 
 公式戦3連敗中の16位ハノーファーが、11位のヴォルフスブルクをホームに迎えた一戦、来週からの国際親善試合に向けた日本代表にも招集されている原口元気は4試合ぶりにベンチスタートとなり、筋肉系トラブルの浅野拓磨は前節に続いてメンバーから外れた。
 
 ホームチームは序盤、攻勢に立つも、徐々にヴォルフスブルクに主導権を握られ、マッリ、ギンチェクらを中心にした攻撃に脅かされる。そして21分に左サイドからのクロスをマッリに押し込まれたたが、ここでVARが導入され、直前にゲアハルトのハンドがあったとして無効となった。
 
 救われたハノーファーは再び攻勢に転じ、ベブを中心にした攻めでチャンスを幾つか創出した後、31分、敵陣でウッド、サレンレン・バゼー、ベブとパスを繋ぎ、クロスをペナルティーエリア左に走り込んだマイナがダイレクトで合わせ、ゴール右隅に突き刺して先制ゴールを奪った。
 
 35分にも、ベブが相手守備陣をドリブルで突破して決定機を迎えたハノーファー。守備で良いかたちでボールを奪い、カウンターに結びつけることで優勢を保ちながら、前半を終えた。
 
 後半、立ち上がりから怒涛の攻撃を見せたのはアウェーチーム。52分に、アーノルドが惜しい直接FKをGKエッサーに浴びせると、53分にはルシヨンが壁パスで抜け出してGKと1対1の場面を迎える。さらに54分、56分と続けてブレカロが得点機を迎えたが、エッサーの好守によってこれらを活かせない。
 
 劣勢をしのいだハノーファーは58分、サレンレン・バゼーがエリア外から後半最初のシュートを放つと、61分、速い攻めからウッドがエリア内で出した横パスをバカロルツが受けて前に出ようとしたところを、倒されてPK獲得。キッカーを務めたベブは、冷静にGKカステールスの逆を突き、貴重な追加点を挙げた。
 
 理想的なかたちでリードを広げたハノーファーだが、その後は再び守勢を強いられ、マッリらに幾度もゴールに迫られる。
 
 そして81分、左サイドのFKからヴェフホルストに強烈なダイレクトシュートを許し、これはエッサーが好反応で弾くも、こぼれ球を詰めようとしたゲアハルトをDFが押し倒してPKを献上。これをヴェフホルストに決められ、1点を返されるとともに、アウェーチームに勢いを与えてしまう。
 
 残り時間で逃げ切りを図ったハノーファーは、自陣に釘付けにされ、アディショナルタイムにはまたしてもブレカロに強烈なシュートを撃たれるも、エッサーがこれを弾き出し、さらにブルックスのエリア内の一撃に対してもDF陣が気迫のブロックで得点を許さず、耐え忍んで試合終了の笛を聞いた。
 
 原口は87分、ウッドに代わって出場。自陣で相手選手を追い続けることにほとんどの時間を割き、攻撃での見せ場が訪れることはなかった。
 
 連敗を止め、今シーズン2勝目(リーガ)を挙げたハノーファー。リーガ再開後は、25日に敵地でボルシアMGと対戦する。
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